大阪に響け、このファンファーレ!/大植英次プロデュース「大阪クラシック 2012」~展覧会の絵
9月6日(木)大阪クラシック5日目。
ザ・シンフォニーホールへ。大植英次/大阪フィルハーモニー交響楽団で、
- ベルリオーズ/序曲「ローマの謝肉祭」
- ムソルグスキー(ラヴェル 編)/組曲「展覧会の絵」
- エルガー/威風堂々 第1番(アンコール)
「ローマの謝肉祭」は近衛秀麿/ABC交響楽団が1956年9月6日、「朝日放送専属披露演奏会」(@宝塚大劇場)で取り上げたもの。ちなみにこのオケはヨーロッパ演奏旅行におけるトラブル続発により1961年に消滅している。
大植/大フィルはパンチが効いてエネルギッシュ、最速の演奏だった。
一方、「展覧会の絵」は今からちょうど30年前の1982年にザ・シンフォニーホールのオープニング式典で朝比奈隆/大フィルがメインに据えたプログラム。大植さんから「大阪でマエストロと呼べるのは後にも先にも朝比奈隆ただ一人です。僕のことは大植さんとか、えーちゃんとでも読んで下さい」と。
1. 小人(グノーム)は不気味、グロテスクな雰囲気満載。
2. 古城には鄙びたロマンティシズムがあった。また弱音の繊細なグラデーションが素晴らしい。
3. テュイルリーの庭は軽やかで、子供たちが賑やか。
4. ビドロ(牛車)は重心が低く、重い荷物を引き摺るような表現。
5. 卵の殻をつけた雛の踊りはおどけた滑稽さ。
6. サムエル・ゴールデンベルクとシュムイレは太った金貸しのユダヤ人が威圧的、粘着質なのに対して、ひょろっと痩せておどおどしたシュムイレの卑屈な態度が好対照をなす。
7. リモージュの市場はご婦人たちのぺちゃくちゃお喋りが姦(かしま)しい。
8. カタコンベは一転し、暗い洞窟の神秘性、悠久の時を表現する。
9. バーバ・ヤーガではインディー・ジョーンズが転がってくる岩や、飛んでくる吹き矢から全力で逃げている光景が目に浮かんだ。
そして、10. キエフの大門(終曲)に至り、そこまで内に秘めていたエネルギーが大爆発!突如として壮大な門が目の前に立ち現れ、その栄光の輝きが目映く聴衆を射た。
このように各曲の性格(楽想)の違いが鮮やかな快演であった。
アンコール「威風堂々」では英国BBCプロムスばりに客席も手拍子し、最後はチェロ奏者以外楽員全員が立ち上がり演奏、客席もそれにスタンディング・オベーションで応え、大いに盛り上がり幕を閉じた。
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