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米アカデミー外国語映画賞、フランス代表「最強のふたり」

評価:A

Intouchables

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首から下が完全に麻痺し、車椅子生活を送る白人の大富豪と、前科があり貧民層の黒人介護者の物語。原題は "Intouchables"、英題は"Untouchable"、つまり「普通なら出会うことのない」「住む世界が違う」ふたりという意味だ。

昨年の東京国際映画祭で、グランプリおよび主演男優賞W受賞(フランソワ・クリュゼ×オマール・シー)。来年の米アカデミー賞、外国語映画部門のフランス代表にも選出された。

あらすじを聞くとアカデミー作品賞に輝いた「ドライビング Miss デイジー」(1989)みたいな感じかな?と一瞬考えるが、全然違った。いい意味で裏切られた。どんどん予想とは違った方向に進む物語の快感。

爽やかな映画である。読後感ならぬ”観後感”が実に心地よい。最終選考まで残り、アカデミー賞にノミネートされるのは確実。こういう地味なフランス映画が世界的にヒットし、日本でもミニシアターではなくシネコンで観れるというのは喜ばしい(僕はTOHOシネマズのレイトショーで鑑賞)。

ただ最終的に、本作がアカデミー外国語映画賞を制覇出来るかどうかはいささか疑問。というのはもし仮に僕がアカデミーの選考委員だったとして、この作品が2010年にエントリーされたら「未来を生きる君たちへ」(デンマーク)に投票するだろうし、2011年なら「別離」(イラン)を間違いなく選ぶ。2009年なら「瞳の奥の秘密」(アルゼンチン)よりはこちらかな?つまり映画賞というのはあくまで相対的評価であり、競う相手次第ということである。少なくとも十分チャンスはあるだろう。もし受賞出来れば、フランスが受賞するのは1992年「インドシナ」以来、21年ぶりということになる。

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