凰稀かなめ主演 宝塚宙組/銀河英雄伝説@TAKARAZUKA + 宝塚ガーデンフィールズ探訪
兵庫県宝塚市へ。まずガーデンフィールズに足を運んだ。宝塚歌劇のチケットがあれば、観劇日に入場無料となる。
様々な草木が咲き誇り、クロード・モネが睡蓮の連作を書いた自宅、ジヴェルニーの庭を想い出した(僕は実際そこに行ったことがある)。
庭園の中央に池があり、小川が流れ、ベンチも沢山配置されてゆったり出来る空間だった。次回はここで読書でもしたい。
さて「銀河英雄伝説」の台本・演出は小池修一郎。主人公のライハルト役に凰稀かなめ、ヒロイン・ヒルデガルドに実咲凛音、参謀オーベルシュタインに悠末ひろ、朋友キルヒアイスに朝夏まなと 他。トップお披露目公演である。
小池作品は大好きでデビュー作「ヴァレンチノ」をはじめ、「グレート・ギャツビー」「PUCK」など初期作品から観ている。今回も分かり易いエンターテイメントに仕上げて入るが、些か舞台化に無理を感じなくもなかった。
原作の田中芳樹によるSF小説は10巻あり(本伝)、さらに外伝が4巻あるという壮大なスペースオペラである。それを休憩時間・フィナーレを除くと約2時間ちょっとにまとめるのは土台、不可能な話だろう。登場人物も多すぎる。もっと大胆に刈り込んで整理できなかったものか?原作への思い入れも分かるが、ごちゃごちゃした印象を受ける。
それから戦闘シーンは基本的に肉弾戦ではなく宇宙戦なので、それをダンス(肉体)で表現する事に違和感があった。全体として照明が暗く華やかさに欠けるし、結論としてこれは宝塚向きの題材と言えないのではないか?
凰稀かなめさんは背が高く見栄えがするし、美しかった。悠末ひろさんはフィナーレの歌が上手かった。実咲凛音さんは「何でこのひとが娘役トップ??」と疑問符が頭の周囲を回った。
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