日韓の文化度を比較する
日本と韓国の文化度の差異を、「国際社会における評価」という視点から客観的、多角的に解析してみよう。
2012年現在、世界遺産に登録されている数は日本が16(文化遺産12・自然遺産4)で、世界第14位。大韓民国は10(文化遺産9・自然遺産1)で世界第24位。ちなみに朝鮮民主主義人民共和国は高句麗古墳群の1つ。
参考までに世界遺産登録数ベストテンを列記しておく。
- イタリア 47(文化遺産44・自然遺産3)
- 中国 43(文化遺産30・自然遺産9・複合遺産4)
- スペイン 42(文化遺産38・自然遺産2・複合遺産2)
- フランス 38(文化遺産34・自然遺産3・複合遺産1)
- ドイツ 37(文化遺産34・自然遺産3)
- メキシコ 29(文化遺産26・自然遺産3)
- インド 28(文化遺産22・自然遺産6)
- イギリス 27(文化遺産22・自然遺産4・複合遺産1)
- ロシア 25(文化遺産15・自然遺産10)
- アメリカ 21(文化遺産12・自然遺産8・複合遺産1)
さらにユネスコの無形文化遺産(代表リスト)に登録されているのは日本では能、文楽、歌舞伎など20件。韓国はパンソリ(歌と打楽器による口承文芸)など14件である。ちなみに中国は29件(+危機リスト 7件)で世界最多。余談だが、パンソリに関しては韓国映画「風の丘を越えて/西便制」(1993)をご覧になることをお勧めしたい。
ノーベル賞を受賞した日本人は今まで18人。文学賞では川端康成と大江健三郎の2人が受賞している。ちなみに経済学賞は未受賞。一方、大韓民国は金大中の平和賞のみ。よって平和賞以外での受賞が韓国国民の悲願となっている。
また村上春樹さんはフランツ・カフカ賞(チェコの文学賞)とエルサレム賞(イスラエル)を授与されたが、これらを受賞したアジア人は彼ただ一人である。
映画に目を向けてみよう。米アカデミー外国語映画賞が名誉賞と呼ばれていた時代に日本映画は「羅生門」「地獄門」「宮本武蔵」が受賞しており、近年では「おくりびと」がある。また黒澤明監督「デルス・ウザーラ」はソ連代表として外国語映画賞を受賞した。他にも個人賞として1958年にナンシー梅木が「サヨナラ」で助演女優賞、1986年にワダエミが「乱」、1993年に石岡瑛子が「ドラキュラ」で衣装デザイン賞、1988年に坂本龍一が「ラスト・エンペラー」で作曲賞、2001年に「千と千尋の神隠し」が長編アニメーション賞を受賞している。
一方、韓国映画は今まで米アカデミー賞に一度もノミネートすらされたことがなく、世界三大映画祭と言われるカンヌ国際映画祭(パルム・ドール)、ベルリン国際映画祭(
| 固定リンク | 0
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- 【考察】LGBTQ+は「種の保存に反する」のか?(2021.05.25)
- 新型コロナウィルスと陰謀論(2021.05.20)
- 新型コロナワクチンを接種しました。(2021.05.14)
- 差別する心理〜欧米の植民地支配からBlack Lives Matter(BLM)まで(2021.03.06)
「Cinema Paradiso」カテゴリの記事
- ゴジラ-1.0(2023.11.17)
- 【考察】なぜ「君たちはどう生きるか」は評価が真っ二つなのか?/ユング心理学で宮﨑駿のこころの深層を読み解く(2023.07.28)
コメント