裏切りのサーカス
評価:B+
映画公式サイトはこちら。
邦題を見てこれがスパイ映画だと分かる人がどれくらいいるだろう?「サーカス」とは英国諜報部を指す隠語だそうだ。原題は"Tinker Tailor Soldier Spy"。直訳すると「鋳掛け屋(修理工)、仕立て屋、兵士、スパイ」この意味は映画を観れば納得出来る仕掛けになっている。まぁどちらも分かりにくいが、邦題のセンスはいただけない。
原作は「寒い国から帰ってきたスパイ」のジョン・ル・カレ。自身もMI6で諜報員だった経験を持つ。だからプロットにリアリティがある。
監督はスウェーデン映画「ぼくのエリ 200歳の少女」のトーマス・アルフレッドソン。
ゲイリー・オールドマン、コリン・ファース、マーク・ストロング、ジョン・ハートら男優陣が素晴らしい。名優揃いである。
ソ連の崩壊後、スパイ映画が作り難い時代になった。しかし本作のように冷戦時代という設定なら問題ない。なんだか懐かしいような気持ちになりながら、物語の面白さを堪能した。
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