桂文我 宗助 二人会(8/12)
大阪梅田・太融寺へ。
- 桂雀五郎/時うどん
- 桂 宗助/不精の代参
- 桂 文我/三枚記請
- 文我&宗助/ネタあれこれ
- 桂 文我/素麺喰い
- 桂 宗助/千両みかん
「不精の代参」に登場するのは「えげつない不精」と宗助さん。また文我さん曰く、故・桂枝雀が「あれこそ究極の落語」と言っていたと。
対談では製作費が8千万円かかったという「米朝アンドロイド」の話題も。動きがぎこちないそう。
「素麺喰い」は小三治の速記本に出てくるとか。”素麺道”には初伝・中伝・奥伝があるという、けったいな噺。宗助さんによると毎夏、米朝宅へ箱詰めのそうめんを送ってくる某会社社長さんがいて、板前修業を積んだ経験のある宗助さんですら「業務用でもあんな大きな箱は見たことない」弟子に分けても、夏だけでは食べきれないそう。
「千両みかん」は久しぶりに聴いたが、本当によく出来た噺だなと改めて感心した。これはある意味、白昼夢と言えるのではないだろうか。真夏の日差しが強すぎて、ふと心に湧いた出来心。「笑いは緊張の緩和」と論じた桂枝雀の「サゲの4分類」では「変」にあたる。魔がさす瞬間を捉え、人間の狂気を描いた作品。凄みがあった。
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