旭堂南湖/人情噺百撰 その二(ゲスト:柳家三三)
6月22日(金)ワッハ上方4階上方亭へ。
- 旭堂南舟/黒田節の由来
- 旭堂南湖/大石内蔵助の東下り
- 柳家三三/締め込み(盗人の仲裁)
- 旭堂南湖/名月松坂城
- 旭堂南湖/旭堂南北伝 血染の太鼓
南湖さんによると南舟さんは現在、岸和田でのみ放送されているラジオのパーソナリティを務めており、彼はAKB48の大ファンでその楽曲ばかりかけていると。「僕が推しメンを訊ねると、『たなかみゆき』さんだそうです」
僕はこれを聴きながら「エッ、『たなかみゆき』って誰?そんな名前のメンバーいたっけ??田名部生来(たなべみく)のこと???」と頭が混乱した。
後から登場した三三さん。「楽屋で南舟くんが真っ青な顔をしているので訊ねてみると、彼が言った本当の押しメンは仲川遥香さんだそうです。あだ名は『はるごん』、選抜総選挙では44位だったと要らない事まで教えてくれました」と会場は大爆笑に包まれた。
三三さんのネタは関西では「盗人の仲裁」(五代目・桂文枝が得意とした)だが、お江戸では「締め込み」と言うらしい。飄々として軽やか。ポンポン飛び出す言葉のリズムが心地よい。
「名月松坂城」は蒲生氏郷(がもううじさと)の噺。
南湖さんの兄弟子、旭堂南北伝は広島商業高校のキャッチャー達川光男(後に広島カープ監督)と「怪物くん」と呼ばれた作新学院の江川卓投手との甲子園対決がクライマックスとなり、臨場感があって手に汗握る。そのとき応援団だった南北さんの太鼓は……。「講釈師、見てきたような嘘をつき」を実践した、見事な新作である。必聴!
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