玉造・猫間川寄席(4/25)
玉造さんくすホールへ。
- 桂佐ん吉/疝気の虫
- 林家花丸/電話の散財
- 桂 文我/おたおたの太助
- 桂 米平/雁風呂
- 桂 文我/関津富
佐ん吉さんは蝉の幼虫が孵化し脱皮する様子を延々6時間くらいじっと見るのが好きだという話をマクラに。
花丸さんは宝塚歌劇にはまっていて、最近では月に14-5回観劇しているとか!宝塚大劇場・バウホール、梅田芸術劇場公演の演目を1月から7月まで紹介する一幕もあり。また5月公演「近松・恋の道行」では古い大阪弁を勉強するために、ジェンヌが染丸師匠のところに通っており、その稽古に花丸さんも同席されたそう。「電話の散財」はハメモノが賑やかで愉しかった。また先代・柳家小さんが初めて携帯電話を持ったときのエピソードをマクラで披露。
「おたおたの太助」、別名「牛の嫁入り」は聴いていて「お玉牛」の後半部分(夜這いの場面)を独立させたものだと判明。帰宅し調べてみると春團治さんの「お玉牛」は「おーい!ウップの万兵衛、おたおたの太助、あばばの茂兵衛……」という呼びかけで始まるそう。文我さんは他に「ぞろぞろ」「だくだく」「にゅう」等、けったいな落語の演題を紹介。しかしこの噺、「暗がりから牛を引き出す」というサゲの意味が分からなかった。ネットで疑問が氷解したが、皆さんご存知でした??
「雁風呂」は釈ネタ(講談由来)。「水戸黄門漫遊記」の一部だそう。掛川の宿が舞台となる。米朝さん、雀松さん、先代の歌之助さんらが手掛けていたらしい。日本から遠く離れた常盤(ときわ)という国があり、秋になるとそこから雁が函館へ渡って来る。雁は旅立つときに柴をくわえて飛び、疲れるとこれを水の上に落としてそれに止まって休むという言い伝えがあるそうだ。また大阪に今でもある淀屋橋は「淀屋」という豪商が架けたもので、その財力が武家社会の脅威となったために幕府からお取り潰しの命が下ったというエピソードは初めて聞いて驚いた。
「関津富」(せきのしんぷ)は文無しの俳諧師が主人公。これも珍品。別名「武者修行」とも言うらしい。小林一茶が妻を離縁したエピソードや、猿猴捉月(えんこうそくげつ)の話も。
落語って色々勉強になる。
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