ものすごくうるさくて、ありえないほど近い(EXTREMELY LOUD & INCREDIBLY CLOSE)
評価:A
アカデミー作品賞にノミネートされた。公式サイトはこちら。
元々アスペルガー症候群(軽度自閉症)があり、さらに父親(トム・ハンクス)を9・11で失った為、PTSD(心的外傷後ストレス障害)も患った少年の再生を描く作品である。
痛ましい映画だ。途中、少年は自傷癖もあることが明らかになったりもする。
しかし3・11を体験し、やはりPTSDに陥った我々日本人にも共感できる物語だと言えるだろう。映画館の暗闇の中、あちらこちらからすすり泣く声が聞こえた。
次第に少年の心は人々との交流で癒されていき、最後には希望が残る。だから後味も決して悪くない。お勧め。脚色は「フォレスト・ガンプ」「アポロ13」「ベンジャミン・バトン」のエリック・ロス。
「リトル・ダンサー」でも感じたことだが、スティーヴン・ダルドリー監督は少年を演出するのが上手いなぁ。ほとほと感心した。また母親役のサンドラ・ブロックがいい味出している。僕は昔この人が嫌いだったけれど、年取ってすごく良くなった。
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