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アイリッシュ・フルート&ハープ、チェンバロ/ドーヴァー海峡の向こう側

1月29日(日)大阪府豊中市にあるノワ・アコルデ音楽アートサロンへ。

守安 功(アイリッシュ・フルート、ホイッスル、リコーダー)、守安雅子(アイリッシュ・ハープ、コンサーティーナ、バゥロン)、平井み帆(チェンバロ)で、

  • 3つのホーンパイプ(イングランドの伝承音楽)
  • エリザベス・ヌージェント - エレナー・ブランケット - ブリジット・クルーズ
    (ターロック・オキャロラン)
  • アン・ドロ(ブルターニュの伝承音楽)- クーリーさんのリール
    - アールズさんの椅子(アイルランドの伝承音楽)
  • カリオペ・ハウス(デイヴ・リチャードソン)
  • 「組曲第4番」よりエア - サラバンド - ジグ(マシュー・ロック)
  • 私は眠っている(アイルランドの伝承音楽)
  • 壁の穴(ヘンリー・パーセル)
  • 長老派のホーンパイプ(作者不詳)- 愛のグラウンド(ゴッドフリー・フィンガー)
  • フィーナ湖のほとり(作者不詳)
  • サリー・ガーデンズ(アイルランドの伝承音楽)
  • カンタービレ(テレマン)-フェルストンベール(ミッシェル・コレット)
    - 褐色の髪の女(ボアモルティエ)
  • 森を抜けて - キャサリン・オギー(フランチェスコ・バルサンティ)
  • ミッキー・フィンのラメンテーション(ビル・フィン)
  • チャッコーナ(ベネデット・マルチェッロ)
  • 泉の館(作者不詳)
  • あなたは私のペギーを見ていない(アンドリュー・アダム)
  • 夏の終わり(フィル・カニンガム)

ほか。

守安夫妻の演奏を聴くのは3回目。楽器の説明や写真は過去の記事に上げているので、そちらをご覧あれ。

アイルランド最後の吟遊詩人と呼ばれるオキャロランは18歳で天然痘に罹り失明したという。

フランスのブルターニュ地方はケルト民族系のブルトン人が住んでいるそう。だから曲調がどことなくアイルランドと似ている。

マシュー・ロックは17世紀に生きたイングランド初期バロック音楽の作曲家。その組曲はリコーダーとチェンバロによる演奏。

壁の穴」はダンス音楽(ホーンパイプ)をパーセルが編曲したもの。

フィーナ湖のほとり」はスコットランドの音楽で、なんと平井み帆さんがインターネットから見つけてこられたとか!

サリー・ガーデンズ」はホイッスルによる演奏で歌付き。

フェルストンベール」はイギリスの曲。また守安さんによると18世紀フランスの作曲家ボアモルティエは(王や貴族に仕えたりすることなく)世界で最初のフリーランス音楽家だったそう。優美な音楽。どちらも気に入った。

フランチェスコ・バルサンティ(1690-1772)はイタリア出身。ロンドンで活躍し、後にスコットランドの女性と結婚してスコットランドに移住した。「キャサリン・オギー」はスコットランド民謡だが、チェンバロの華麗な伴奏はイタリア的。守安さんの解説によると、(1717年テムズ川でのイギリス王の舟遊びで演奏された)ヘンデル「水上の音楽」は当時ロンドンにいたイタリア人作曲家たちの影響を受けているのではないかとのこと。成る程、興味深い。

ビル・フィンは存命でアイルランド銀行頭取だった人。息子がアル中になり30代で死去。それを悲しんだ曲がラメンテーション

チャッコーナ」はベネチアで1712年に出版されたそう。つまり丁度それから300年ということに。これも素敵な楽曲。

あなたは私のペギーを見ていない」はスコットランドの曲。

またイタリアではリコーダーのことをフラウトと呼び、フルートはそれを横向きにして吹くのでトラヴェルソ(=英語ではtransverse)になったというお話も面白かった。

世界は広い、そして音楽の歴史は奥深いと感じ入った2時間だった。

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