松田理奈/クライスラーへのオマージュ(クライスラー没後50周年)
2月2日(木)大阪倶楽部へ。松田理奈さんのヴァイオリン・リサイタル(ピアノ:川田健太郎)。
松田さんは可憐な若手ヴァイオリニストである。今回の演奏会は全席自由。だから開場前に並んだ客の先頭12人が全員男。そしてサロンの最前列19席中、18席を男性が占めた。
- ルクレール/ヴァイオリン・ソナタ ニ長調 op.9-3
- ブラームス/ヴァイオリン・ソナタ 第2番 イ長調
- クライスラー/プニャーニの様式による前奏曲とアレグロ
- クライスラー/ベートーヴェンの主題によるロンディーノ
- クライスラー/フランクールの様式によるシチリアーノのリゴードン
- フランク/ヴァイオリン・ソナタ イ長調
フランス・バロック期の作曲家ルクレールはヴィブラート控えめで、瑞々しい美音で奏でられた。なんともいえない気品がある。
ブラームスは凛として張りがある。太く、深い音色。
休憩を挟みプログラム後半のクライスラー。前奏曲とアレグロは力強く誇り高い。毅然として、激しい感情表現がある。一転してロンディーノは優美で香り立つ抒情に包まれる。
フランクは憂い。沈丁花の甘い香り。終楽章は春の爽やかな微風。雄弁な演奏であった。
アンコールはまず、意表を突いて息の長いJ.S.バッハの(G線上の)アリアを無伴奏で。続いてバッハのパルティータの仮面を被って開始されるイザイ/無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 第2番。トリッキーな選曲。イザイは松田さんの十八番であり、そのCDが「レコード芸術」誌で特選盤になっている。透明感があり、研ぎ澄まされた表現力が感じられた。
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