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延原武春/大フィルの「時計」&ベートーヴェン交響曲第7番

11月24日(木)いずみホール特別演奏会「ウィーン古典派シリーズVI」へ。

延原武春/大阪フィルハーモニー交響楽団で、

  • ハイドン/交響曲 第101番「時計」
  • モーツァルト/ファゴット協奏曲
  • ベートーヴェン/交響曲 第7番

弦は対向配置、ノン・ヴィブラート奏法によるピリオド・アプローチ。

ハイドンは溌剌として躍動感があり、クラシカル(バロック)・ティンパニが強烈。瑞々しいサウンド。延原さんは「僕は第2楽章の音型は『時計』ではないと思う。むしろ、人間の鼓動のように感じています」と語っている。生き生きした表現。第3楽章メヌエットは舞曲らしい優雅さがあり、第4楽章は軽快。途中、弦の各パート一人ずつで演奏する場面があり、新鮮で面白かった。このシンフォニーから僕は「風」を感じた。

モーツァルトのソロは大フィル首席の宇賀神広宣さん。華麗なテクニック、豊かな音色。雄弁な演奏だった。

さて、スコアに書かれたメトロノーム記号(速度指示)に則したベートーヴェンの7番。省略されることが多い第1、3、4楽章の繰り返しは敢行された。第1楽章は力強く動的。序奏から生命力に溢れ、主部はパンチが効いて弾むよう。第2楽章「不滅のアレグレット」でも確固としたリズムが感じられた。押しては引く波のイメージ。弦が小気味いい。第3楽章は溌剌・颯爽としている。そして熱狂の第4楽章!強弱の変化、アクセントが独特で疾走感に溢れる。緊張の糸は最後まで切れることなく駆け抜けた。

延原さんによるの解釈によると「フランス組曲」である交響曲第8番に対してこの7番は「イギリス組曲」だそう。第1楽章 ジーグ、第2楽章 マーチ、第3楽章 スケルツォ、そして第4楽章はコントラダンスに相当するとのこと。

このシリーズのアンコールは毎回、バッハ/管弦楽組曲 第3番からアリアである。しかし最初はゆったりしたテンポでヴィブラートをたっぷりかけた表現だったが、回を追うごとに次第に古楽的語法に変わってきている。現在のテンポは速くヴィブラートは少なめ。歯切れいい演奏だった。

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