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2011年11月22日 (火)

大阪国独立の夢

僕が岡山から大阪に引越しして6年目になる。ここに棲むようになって強く感じるのは関西人の誇り高さだ。

明石家さんま、笑福亭鶴瓶、ダウンタウンら東京に進出した関西の芸能人は決してテレビで標準語を喋らず、関西弁にこだわる。そこには「関西弁は最高!これこそスタンダード」という強い想いがあるのではないだろうか。一方、例えば福岡県出身のタモリがTVで博多弁を喋りますか?

江戸(東京)落語に対してこちらは上方落語という。関西落語でもなければ大阪落語でもない。大阪が上(かみ)、東京は下という思想・主張がそこにはある。

テレビが普及する以前は東京で上方落語を好んで聴く人は少なかったという。関西弁が理解出来なかったからだ。しかし現在では様相が一転した。関西出身の芸人たちの不断の努力で関西弁が全国的に市民権を得て、誰もが上方落語を楽しめる時代が到来した。作戦勝ちである。

上方落語協会会長・桂三枝さん(大阪府堺市出身)の創作落語に「大阪レジスタンス」がある。大阪国が日本から独立するという噺だ。

そしてそのアイディアを踏襲したのが映画化もされた万城目学(大阪府出身)の小説「プリンセス・トヨトミ」(直木賞候補)である。

三枝さんはこの作品についてブログで言及している→席亭 桂三枝の「大阪レジスタンス」

「大阪レジスタンス」や「プリンセス・トヨトミ」に通底するのは大坂夏の陣(←大坂は大阪の古称)で豊臣家を滅ぼされ、都(首都)を江戸(東京)に奪われた大阪人の積年の恨み、忸怩たる想いである。「何とか東京から主権を奪い返したい!」"Osaka as Number One"という気持ちが大阪人にはずっとあったのだろう。

その「大阪国独立」という甘美な夢に寄り添うのが大阪維新の会が掲げる大阪都構想なのかも知れない。大阪が都になり、東京と互角に張り合う。

だからこそ世論調査で大阪人の過半数が大阪都構想を支持するのだろう。大阪がリーダーとなり、日本を変える日を待ち望みながら……。

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