笑福亭たま/ナイトヘッド(10/29)
繁昌亭レイトショーへ(開演 21時40分)。
笑福亭たまさんのディープな実験的落語会。
- 月亭太遊/寿限無
- 笑福亭たま/火焔太鼓
- 月亭遊方/隣人(ネイバーズ)(遊方 作)
- 笑福亭たま/ショート落語+マリー・アントワネット物語(たま 作)
- 笑福亭たま/仮題・三者面談(授業参観)(たま 作)
遊方さんの一番弟子・太遊くんはこれが繁昌亭デビュー。言葉がポンポン出てきてリズム感がいい。ただ漫才口調が少々気になった(彼の前身は「はだか電球」という漫才コンビ)。後半テープの早回しも飛び出して、工夫があって笑えた。「マニアックなこの会の前座としてはよく受けていた」とたまさん。
たまさんによると、自作「憧れの人間国宝」がフジテレビのポッドキャストで無料配信され、なんと60万アクセスに達したとか!落語ファンがそんなにいる筈もなく、人気の理由はもっと別の所にあるだろうと(聴けば分かる)。「火焔太鼓」はエキセントリックで賑やか。
遊方さんの新作はどんどん広がってゆく妄想が愉しい。何度も聴いたネタだが、フェイスブックやツイッターなどが登場するという新基軸も。
この会で発表される(試される)たまさんの新作ショート落語は不発のことも多いが(それは聴く側も織り込み済み)、今回は豊作。いゃ~面白かった。
「マリー・アントワネット物語」は落語「紀州」など会話が少なく、いわゆる「地の文」で展開される地噺(じばなし)を狙ったもの……今後の発展に期待する。いや、若いんだから色々なことに挑戦すればいいし、その為のナイトヘッドだ。落語でマリー・アントワネットとは意表を突いているし、いい線狙っていると想うな。
たまさんの才能を信じて、また通いたいと想った午前零時前だった。
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