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2011年10月26日 (水)

答えのない質問 (The Unanswered Question) 2

これは前頁、「答えのない質問 (The Unanswered Question)」の続きである。

宮崎駿さんの発言内容には人類に対する深い絶望があると書いたが、もっと具体的に宮さんのアニメーション作品から解説を試みたい。

例えば「天空の城ラピュタ」の最後を想い出して欲しい。天空の要塞ラピュタはその恐るべき破壊兵器部分が崩壊し、上層部の大樹と飛行石部分を残してより高く上昇していく。そこにはキツネリスや鳥たちがいるが、人間は一人も残っていない。つまり、人類や文明が消え去って初めて、ラピュタは天空の楽園(パラダイス)になり得たのである。宮さんらしいペシミズムだ。

また「崖の上のポニョ」のレビューで僕は、宗介とポニョ以外、全員死亡説を唱えた。考えは今でも変わっていないし、それ以外にあの物語を解釈しようがないと確信している。つまり嵐や津波により人間全てが滅亡し、地球がリセットされ(古代魚の登場)、新しいアダムイヴとして宗介とポニョがまた最初から人類(ポニョは半魚人だから「新人類」)の歴史をやり直すのだと考えられる。

こうして見ていくと、地球が再生するためには、人類も、それが生み出した文明も一旦滅びるしかないと宮さんが考えていることがよく理解できるのではないだろうか?

以上、「本当は恐ろしい宮崎アニメ」の世界でした。

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