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2011年10月 1日 (土)

映画「モテキ」

評価:B

2008-2010年の間「イブニング」に連載された久保ミツロウの漫画「モテキ」は2010年にドラマ化され、ギャラクシー賞を受賞。そして監督&キャストはそのままに、原作者自身が完全映画オリジナルストーリーを書き下ろし、映画化された。脚本・監督は大根 仁(おおね ひとし)。公式サイトはこちら

やたらめったら評判がいいので映画館に足を運んだのだが、映画を観るまでドラマの存在すら知らなかったし、モテキが「モテ期」の意味であるという知識すらなかった。「セカンド童貞」という言葉も初めて聞いた。それでも十分楽しめた。

映画冒頭、主人公はコンビニで「アサヒ芸能」か何かの雑誌を立ち読みし、エッチなグラビア写真を見ている。そこに彼の独白が挿入されるのだが、引用されるのが何と!ゲーテや三島由紀夫の言葉。そのギャップに爆笑した。

主人公はツイッター上で雑誌の編集者と知り合い(アイコンは髭もじゃのオッサン)、一度飲みに行こうと意気投合する。ところが待ち合わせ場所に現れたのは長澤まさみだった。「そんな幸運、現実には絶対ありえねぇよ!」とスクリーンに突っ込みを入れつつ、映画ってひと時の夢だから、こういうのもありかなとニヤッとした。

本作を観ながら、そういえば僕は長澤まさみのファンだった(過去形)と懐かしく想い出した。まさみは「東宝シンデレラ」でグランプリに選ばれ、映画「クロスファイア」(2000年)に出演。撮影当時12歳!この彼女のデビュー作を僕は公開時にリアルタイムで観ている(主演は矢田亜希子)。その後彼女が出演した「なごり雪」(02)「黄泉がえり」(03)「ロボコン」(03)「阿修羅のごとく」(03)「世界の中心で、愛をさけぶ」(04)「深呼吸の必要」(04)「タッチ」(05)等を映画館で観た。僕の意見では彼女のピークは「ロボコン」。スカートを風になびかせ、自転車で走るまさみは眩しかった。それからセカチューのスキン・ヘッドは衝撃的だったなぁ……。閑話休題。

森山未來とまさみのコンビはセカチュー以来だね。キャラクター設定が全然違って新鮮。「モテキ」にはミュージカル・シーンが登場するのだが、森山くんのダンスが上手いのでびっくりした!でも、考えてみれば彼は舞台でもミュージカル「キャバレー」「RENT」等に出演しているから当然か。正にはまり役だった。

また、麻生久美子仲里依紗真木よう子ら他の女優陣も適材適所でいい味出している。麻生久美子の出世作「カンゾー先生」(1998)も映画館で観たなぁと想い出した。それからリリー・フランキーがどうしようもない(でも、なんだか愛すべき)クズ上司という感じで可笑しかった。

日本映画で面白いコメディというのは滅多にお目にかかれないが、本作は近年稀にみる秀作。これはお勧め。

なお余談だが、森田芳光監督の映画「(ハル)」(1996)で男女(内野聖陽、深津絵里)が出会う切っ掛けとなったのはパソコン通信の映画フォーラムだった。そしてノーラ・エフロン監督「ユー・カット・メール」(98)はメールを通してトム・ハンクスとメグ・ライアンが結びつく。時代とともに出会いの形は変わっていくのだなぁとしみじみ感じた。

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