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2011年9月 6日 (火)

日本テレマン協会マンスリーコンサート「宮廷の楽しみ」バロックヴァイオリンの名手、ドイツより来日

9月5日(月)、大阪倶楽部へ。

ドイツ・ハノーファー在住バロック・ヴァイオリンの名手ウッラ・ブンディース(Ulla Bundies)が登場。2002年よりシュトゥットガルト・バロック管弦楽団のコンサートミストレスを務めている。

彼女は以前にも日本テレマン協会のマンスリーコンサートに出演し、クリスティーネ・ショルンスハイムのチェンバロでバッハを聴かせてくれた。

今回はテレマン・アンサンブル(弦5部、リュート、オーボエ、ファゴット、チェンバロ)との共演で、

  • ヘンデル/合奏協奏曲 ロ短調 作品6-12
  • ゼレンカ/ヒポコンドリア イ長調 ZWV187
  • テレマン/組曲 ハ短調 TWV55:c1
  • J.S.バッハ/ヴァイオリン協奏曲 ト短調 BWV1056R
  • ヴェントゥリーニ/序曲 ホ短調 作品1-1
  • J.Ch.F.バッハ/シンフォニア ニ短調 HW1/3

ブンディースはコンサートミストレスという立場もあるだろうが、動きがダイナミック。その豪胆な腕が奏でる音楽には漲る気迫が感じられる。

大バッハのヴァイオリン協奏曲は後に作曲者自身が移調・編曲し、有名なチェンバロ協奏曲 第5番に生まれ変わった。この第2楽章ラルゴはジョージ・ロイ・ヒル監督の映画「スローターハウス5」でも使用されている(グレン・グールドのピアノ演奏)。ブンディースのバロック・ヴァイオリンには瞬発力があった。

J.Ch.F. ヨーハン・クリストフ・フリードリヒ(1732-95)は大バッハの5男だそう。モーツァルト(1756-91)に近い時代の作曲家だ。この曲が疾風怒濤の激しさがあってとても気に入った(ヴェントゥリーニも良かった)。鋭い切り込みで決然とした演奏。ブラビッシモ!

アンコールはアゴスティーノ・ステッファーニが作曲した宮廷音楽であった。この人はイタリア出身でハノーファーの宮廷楽長を務めたという。

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