桂雀三郎の「G&G」落語と映画の会
8月28日繁昌亭へ。
- 桂 雀太/道具屋
- 林家染二/井戸の茶碗
- 桂雀三郎/G&G(小佐田定雄作)
仲入り - 映画「G&G」上映
- トークショー(小佐田、雀三郎、染二、雀喜、松井公一 監督)
雀太くんはそつなく。
染二さんは軽妙でからっとした高座。
雀三郎さんは開口一番「本職は歌手です」と。小佐田さんの新作は中の下くらいの出来。でも途中、ギター片手に雀さんが数曲歌ってくれて、それがすこぶる愉しい。
短編デジタルシネマは殆ど「G&G」が原作とは言えない、しょーもない人情噺。主演・雀三郎さんの役柄は飲んだくれの売れない噺家。最後は周りの人たちの努力で独演会が実現するのだが、その会場の外観が繁昌亭(216席)で、中身が縦長の「雀のおやど」(収容人数50~60人くらい)。「キャパが全然違うやん!」と突っ込みを入れた。ヒロイン(重定礼子も)も魅力なし。似たようなプロットなら、桂あやめ監督「あなたのためならどこまでも」の方が、断然センスがあると想った。
なお小佐田さん談によると雀三郎さんの役名「舌切亭雀右衛門」は明治期まであった亭号だそうである。その弟子(雀喜)の名前が「 舌切亭すぱ郎」というのが洒落ている(小佐田さん命名)。
染二さんはオカマ役が意外と(?)似合っていた。座談会で雀三郎さんが染二さんに「お前のラインが気に入った!」と言うと、すかさず「ゲイではなく芸を褒めて欲しい」と切り返し、場内は爆笑に(映画よりこちらの方が面白かった)。
また野本有流さん(歌)と土井淳さん(アコーディオン)による主題歌の生演奏もあった。
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