ハリー・ポッターと死の秘宝 PART 2 (IMAX 3D デジタルシアター)
評価:B+
映画公式サイトはこちら。
映画第1作「ハリー・ポッターと賢者の石」が公開されたのが2001年。あれから10年経った。監督はクリス・コロンバス→アルフォンソ・キュアロン(アズカバンの囚人)→マイク・ニューウェル(炎のゴブレット)→デヴィッド・イェーツ(不死鳥の騎士団 以降)と代わり、音楽もジョン・ウィリアムズ→パトリック・ドイル(炎のゴブレット)→ニコラス・フーパー(不死鳥の騎士団、謎のプリンス)→アレクサンドル・デプラ(死の秘宝)と4人が担当した。
しかしキャストに関しては、ダンブルドア校長役のリチャード・ハリスが第2作「秘密の部屋」撮影終了後に死去したため第3作「アズカバンの囚人」以降マイケル・ガンボンが演じたが、それ以外は全て子どもたちも、先生たちも同じ役者がやり切ったのだから、これは特筆に価するだろう。ハリーもロンもハーマイオニーもよく頑張った!ご苦労さん。ただハリー役:ダニエル・ラドクリフの背が伸びなかったのは製作者側の誤算だったかも。
前作は間に合わなかったが、本作は全編3Dで製作された。それなら折角だからIMAXで最高の画質を観たいと足を運んだ。
どうしてもTOHOシネマズやMOVIXの3Dメガネだと重く、視野が狭く、映像が暗くなってしまう。しかしさすがIMAX。それらの問題が全て解消した。2,200円という入場料に見合ったクオリティ。ただし、この作品に立体映像が本当に必要かという点では、はてなマークが付く(「アバター」には疑問の余地がなかった)。
最後なのでド派手な戦闘シーンがあり、迫力満点。モブ(群集)シーンや巨人の登場など、「ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還」を彷彿とさせた。
19年後のエピローグも、まるで第1作に戻ったかのような懐かしさがあってジーンときた。円環。そして人生は続く……
ただ物語の道筋から考えて、僕は最後にハリーは死ぬべきだったと想う。まぁこれが児童文学の限界なのだろうけれど。
シリーズ8作、全て公開時に映画館で鑑賞した。結論。一番出来がよかったのはキュアロンが監督した第3作「アズカバンの囚人」。テンポがよく、グリーンの色調がとても印象的。もっとも不出来なのは「炎のゴブレット」(音楽も良くなかった)。デヴィッド・イェーツが演出した後半4作品は違和感なく、センスがあって、十分品質を保っていたと言えるだろう。アレクサンドル・デプラの音楽もジョン・ウィリアムズが作曲したテーマと有機的に結びつき、有終の美を飾った。
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