お笑い怪談噺の夕べ(8/5)
繁昌亭へ。
- 笑福亭たま/三味線アリ(たま 作)
- 林家染雀/借家怪談
- 桂 米左/除夜の雪
- 旭堂南鱗/講談「小夜衣双紙~蛤の吸い物~」
- 笑福亭福笑/呪いの瓢箪(福笑 作)
「三味線アリ」は古典落語「立ち切れ線香」のパロディに、映画「着信アリ」のエッセンスを加味。途中、落語「崇徳院」の一節も登場。駄洒落満載で春團治・三枝・文福師匠らの物真似も可笑しい。「たきぎれ」について、「ギャグがなくても上手そうに聴こえる噺」という紹介にも爆笑(その通り)!傑作。二十数分でコンパクトに。
「除夜の雪」は昭和の新作落語で永滝五郎の作。「提灯に釣り鐘」(釣り合いのとれないこと)の意味を知らないとサゲが分かり辛いのが難。米左さんは真夏に大晦日の噺をすることについて時候外れのネタで申し訳ないと断って(米朝師匠から「ものには限度がある」と教えを受けたそう)。端正な高座で心地よいリズム感。いつもの自虐的マクラがなかったのも好感度アップ。
今年5年目となるこの企画、福笑さんのネタのクライマックスで恒例の染雀幽霊が客席に登場。(冷蔵庫で冷やした)コンニャク攻撃あり。「コンニャク欲しい人は事前に座席番号書いてメールを送ってや!」と。こうして愉しい夜は更けていった。
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