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2011年7月 5日 (火)

上方で柳家喬太郎 三昧!(7月2日、3日)

7月2日(土)、道頓堀近くのTORII HALLへ。

Kyo

  • 桂壱之輔/真田小僧
  • 柳家喬太郎/極道の鶴
  • 柳亭市馬/笠碁
  • 柳亭市馬/がまの油
  • 柳家喬太郎/抜け雀

役者として舞台に立っていた喬太郎さん(東京・大阪公演あり)。その後2週間お休みされていたそう。だから5月18日以来久しぶりの高座とか。「今日はリハビリです」と。

またAKB48について「あんなに(人数)要りますか?」「メンバーの名前を全部覚える暇があったら、赤穂浪士の名前くらい言えるようにしろ!」で場内の笑いを喚起。

極道の鶴」は古典落語「つる」の舞台を現代のやくざ事務所に換えて。「富の公平な分配」というフレーズとか、「ツィッター」も登場。そのモダニズムに痺れた。対立する組から銃撃を受けた後のサゲも秀逸。凄みを感じさせる一席。

市馬さんは志ん生が「まった倶楽部」という将棋好きの落語家の同好会を作っていたことをマクラに「笠碁」へ。爽やかないい声。気品がある。喬太郎さんと全く芸風が異なるところもこの二人会の魅力である。

免許を持っていない喬太郎さん、前座時代にさん喬師匠が車を運転し、自分は助手席に座っていて、申し訳ないことをしたという話を「抜け雀」のマクラで。そして本篇のサゲが「大事な親父を駕籠かきにした」天才にしか成し得ない、見事な伏線の張り方!恐れ入りました。”伝統を現代に”という、立川談志さんの心意気に通じるものがあった。

以前、喬太郎さんで「竹の水仙」を聴いたことがあるが、これは基本的に「抜け雀」と中身が同じ。無銭宿泊をした匠が宿代の代わりに製作する作品が3Dか2Dの違いくらい。どちらかを演じる噺家はあまたあれど、両者というのは珍しいのでは?

翌3日(日)は高槻の割烹旅館・亀屋へ。「喬太郎の日」、The One and Only !

Kyo2

  • 子ほめの失敗
  • 夫婦に乾杯(春風亭昇太 作)
  • 怪談牡丹灯籠 お札はがし

前座噺「子ほめ」は気っ風がいいねぇ。赤ちゃんが生まれた友人の家に上がった主人公。奥に進むと、そこに横たわっていたのは白髪の……なんと喬太郎!「どうしてこんなところに芸人が!?」という「粗忽長屋」もびっくりの不条理、ナンセンス。これぞ喬太郎の真骨頂。

夫婦に乾杯」はSWA=創作話芸アソシエーションで昇太さんが初演したもの。その狙いでもあった「ネタの共有化」を実践したもの。またSWAの仲間、三遊亭白鳥さんについては「人非人」との発言も!大受け。

牡丹灯籠~お札はがし」は囁くようなppから凄みのあるffまで。声音の高低も使い分け、変幻自在の目くるめく高座。圧巻。ゾクゾクッとした。また途中、伴蔵が幽霊の手つきをすると、お峰が「ピグモン?」と言うギャグ(緊張の緩和)も盛り込まれた。

夢か現か。極めて充実した、魅惑の二日間であった。

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コメント

こんにちは、ご無沙汰しています。

私は土曜の昼席だけ 行きました。亀屋のおかみさん、聴きにきてました。昼の喬太郎師は もひとつの出来だったような・・・マクラなぞは同じだったようですが。市馬師はいずれも十八番なんでしょうね、安定してました。

日曜は愉しまれたようで・・・所用で行けず 残念です。

投稿: 順ちゃんの夫 | 2011年7月 6日 (水) 06時55分

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