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2011年7月 6日 (水)

ラ・プティット・バンドによるバッハのブランデンブルク協奏曲

ザ・シンフォニーホールへ。

今日隆盛を誇る古楽器演奏のパイオニアと言えば、指揮者のニコラウス・アーノンクール、鍵盤楽器(・指揮)のグスタフ・レオンハルトトン・コープマン、バロック・ヴァイオリンのシギスヴァルト・クイケンサイモン・スタンデイジ、バロック・チェロのアンナー・ビルスマ、フラウト・トラヴェルソのバルトルド・クイケン有田正広らの名前が真っ先に挙げられるだろう。

その内のクイケン兄弟が中心となり組織したラ・プティット・バンドを聴く。なお今回、長男でヴィオラ・ダ・ガンバ奏者のヴィーラント・クイケンは参加せず。

福島原発事故の影響で、来日しなかったメンバーもちらほら。

Band

当初オーボエはパトリック・ボージローの予定だったが、バッハ・コレギウム・ジャパンで活躍する三宮正満さんに変更となった。

  • ブランデンブルク協奏曲 第2番(10名)
  • ブランデンブルク協奏曲 第6番(7名)
  • 管弦楽組曲 第2番(6名)
  • ブランデンブルク協奏曲 第5番(7名)
  • ブランデンブルク協奏曲 第3番(11名)

シギスヴァルト・クイケンはバロック・ヴァイオリンだけではなく、ヴィオロンチェロ・ダ・スパッラ(肩掛けチェロ)も演奏した。この楽器についての説明は下記記事にしたのでここでは繰り返さない。

ブランデンブルク協奏曲 第2番のみナチュラル・トランペット(ジャン=フランソワ・マドゥーフ)あり。ピストン(バルブ)がないので左手は腰に当てたままでの演奏。唇の調整だけでトリルも吹いちゃうのだからすごい。ヴァイオリン独奏はサラ・クイケン。彼女はなんだか物足りない。

ヴァイオリンの登場しない第6番はガンバ2本あり(以降サラはヴィオラに配置)。

管弦楽組曲 第2番ブランデンブルク協奏曲 第5番ではシギスヴァルトが1st.ヴァイオリンを担当。俄然引き締まる。毅然として気高い演奏。バルトルドが吹くフラウト・トラヴェルソ(バロック・フルート)の調べは軟らかく、やさしい音色で木の温もりが感じられた。

溌剌とした第3番も素晴らしかった。特にスピード感溢れる第3楽章は才気煥発!また、ヴィオロンチェロ・ダ・スパッラが3本というのも壮観だった。

行ってよかった。

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