林家のご先祖様の落語会
繁昌亭へ。
パンフレットによると、林家の系図は下のようになる。
- 林家玉蘭ー林家蘭丸
- 初代正三ー初代菊丸ー二代菊丸 ー初代花丸
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ー初代染丸
蘭丸の作として「天下一浮かれの屑より」(紙屑屋)、「浮かれの掛取り」、「龍王(竜宮)界龍の都」(小倉船)、「月宮殿星の都」などが知られている。
しかし、玉蘭と蘭丸について文献に記載はあるが、実在さえ証明されていないそうだ。
初代染丸は幕末から明治二十年代まで活躍したが、没後は名跡が絶えていた。二代目を継いだのは三代目笑福亭松鶴一門の松喬で、その一門から現・四代目へと続いている。
さて、今回の演目は、
- 桂阿か枝/子ほめ
- 林家染弥/浮れの掛取り(蘭丸 作)
- 林家染二/不動坊火焔(菊丸 作)
- 林家花丸/月宮殿星の都(蘭丸 作)
- 林家染丸/堀川猿回し(菊丸 作)
阿か枝さんは活舌と気風がいい。約17分。
染弥さんは女性の演じ方に難あり。夫婦の会話が男同士に聞こえる。狂歌、浄瑠璃、歌舞伎、喧嘩などあの手この手で借金取りを撃退。
染二さんは軽妙な高座。リズミカルでコミカル。
花丸さんは奇想天外な噺なので、「ついて来られるところはついて来てください」と。緩い構成の細部に工夫を凝らし、自在に洒落のめす。宝塚歌劇団のパロディ(天の川歌劇団)も登場。ミュージカル「エリザベート」の看板を書き損じて「エリザベーソ」に。明るく賑やかで花丸さんのニンに合っていたが、唯一不満だったのは宝塚の「大階段」を「だいかいだん」と喋っていたこと。花丸さん、正しくは「おおかいだん」です。なお余談だが、あと宝塚用語で間違いやすいのに「銀橋」(ぎんきょう)がある。
「堀川猿回し」は親不孝な息子二人の噺。演じ方によっては後味悪い内容だが、染丸さんは巧みな話術で嫌味なく、明るい笑いへと転化させた。特にこの人は年増の女性を描かせると絶品で、オバン(母親)には参った!肩の力を抜いた、はんなりした芸を堪能。
林家らしくハメモノ(お囃子)がふんだんに盛り込まれ、実に愉しい会だった。
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