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トニー賞授賞式 2011 雑感

NHK-BSでアメリカ演劇界の祭典、トニー賞授賞式を観た。

ブロードウェイで「ハウ・トゥー・サクシード/努力しないで出世する方法」に出演中のハリー・ポッターことダニエル・ラドクリフが歌と踊りを披露したのにはびっくりした。それにしても背が低い!女性ダンサーよりチビだから見栄えがしない。これには笑った。調べてみると彼の身長は公称5フィート8インチ(173cm)だが、実際は168cmくらいしかないらしい。なお、「ハウ・トゥー・サクシード」は7月に宝塚雪組公演を観劇予定である(1996年花組公演はビデオで鑑賞)。

またウガンダに派遣されたモルモン教の若い2人の宣教師を描いた喜劇「ブック・オブ・モルモン」が作品賞・演出賞・楽曲賞・台本賞など9部門に輝いた。製作者のマット・ストーンとトレイ・パーカーはアニメーション「サウス・パーク」の作者として有名。僕もこのアニメのファンで、「あの悪ガキどもが、遂にこんな立派な賞を!」と感慨深い。「サウス・パーク」シリーズ初期からバーブラ・ストライザンドを登場させるなど、彼らのミュージカルに対する深い愛情は知っていた。「サウス・パーク/無修正映画版」も全編ミュージカル仕立てで、「レ・ミゼラブル」のパロディもあった。"Blame Canada !"(カナダのせいにしろ)なんかアカデミー歌曲賞にノミネートされたくらいだ(授賞式のパフォーマンスではロビン・ウィリアムズが歌った)。

「サウス・パーク/無修正映画版」で音楽を担当したマーク・シャイマンはその後、ミュージカル「ヘアスプレー」を作曲しトニー賞を受賞。今回作品賞にノミネートされた「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」も彼の手による。これは良かった!都会的で洗練された音楽とダンス。主演男優賞を受賞したノーバート・リオ・バッツのダイナミックなパフォーマンスにも痺れた。

そして圧巻だったのは司会のニール・パトリック・ハリスと、嘗ての司会経験者ヒュー・ジャックマンのデュエット!「ウエストサイド物語」から"A Boy Like That"(あんな男に)や、「アニーよ銃をとれ」から"Anything You Can Do"(あんたにゃ負けない)、そして「ハウ・トゥー・サクシード」等の替え歌がどんどんメドレーで登場。無類の愉しさ。そして踊るヒューの格好よさといったら!是非ミュージカル映画に主演して欲しい。

出演者の転落事故、演出家(「ライオンキング」のジュリー・テイモア)の降板、度重なる公演延期と災難続きのミュージカル「スパイダーマン」の紹介もあった。しかし、U2のボノとジ・エッジが手がけた音楽が地味でお粗末!華がない。こりゃ駄目だと想った。ショーの売りであるフライングが披露されなかったのもガッカリ。

天使にラブ・ソングを」の音楽を担当したアラン・メンケン(「リトル・マーメイド」「美女と野獣」「アラジン」「ノートルダムの鐘」)の低迷振りにも愕然とした。余りにも曲が単調。アンドリュー・ロイド=ウェバー同様、彼の才能も枯渇したのだろうか……。

それにしても相変わらず映画→舞台ミュージカル化が多い。現在のアメリカ演劇界は企画が保守的で、冒険心がなさ過ぎるのではないだろうか?

トニー賞授賞式の模様は6月18日(土)午後3時よりNHK-BSで再放送(字幕版)される予定だそうだ。お見逃しなく。

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