フランス産アニメーション映画「イリュージョニスト」
評価:C+
映画公式サイトはこちら。
フランスのアニメーション「ベルヴィル・ランデブー」で気を吐いたシルヴァン・ショメ監督の最新作。2作品ともアカデミー長編アニメーション賞にノミネートされた。
前作に続き極端に会話が少なく、音楽が付いた(劇判)サイレント映画のような雰囲気。
ショメ監督初期の短編アニメ「老婦人とハト」(アカデミー短編アニメーション賞ノミネート)や「ベルヴィル・ランデブー」は大好きな作品だ。独特のタッチの絵がいいし、ブラック・ユーモアのセンスも○。ただ「イリュージョニスト」はジャック・タチが執筆した脚本を元に製作されているので、ショメ特有の”毒”が薄まり、魅力が半減したような気がする。
「老婦人とハト」や「ベルヴィル・ランデブー」はパワフルなところが持ち味なので、「イリュージョニスト」に漂う孤独・哀感は何だか似合わない。
いや、確かに絵の魅力はあるし、アニメーションとしてのクオリティは決して低くないんだけどね。
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