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2011年5月10日 (火)

フルート三変化&ギター/西洋古楽器による小演奏会

南森町にあるギャラリースペース 草片へ。

Fl2

森本英希(フルート)、亀井貴幸(テオルボ&クラシック・ギター)の演奏を聴く。

  • ランベール/宮廷歌謡集より三曲
  • C.P.E.バッハ/ソナタ ト長調”ハンブルガー・ソナタ”
  • ベートーヴェン(ディアベッリ 編)/”ポプリ”(音楽の花束)
  • シューベルト/アルペジオーネ・ソナタ
  • カステルヌーヴォ=テデスコ/フルートとギターのためのソナチネ
  • イベール/間奏曲 アンコール

森本さんは元・大阪シンフォニカー交響楽団のフルート奏者で、現在はテレマン室内オーケストラのメンバー。

Fl1

ランベールは18世紀初頭に製作されたフラウト・トラヴェルソ(バロック・フルート)「トーマ・ロット」が使用された。伴奏は17世紀のティオルボ。特に"Vos mépris chaque jour "という歌が気に入った。ピッチはA=415Hz.

C.P.E.バッハは清々しい響き。この時代のフルートはリコーダーに近い、朴訥な音色がする。

ディアベッリでは19世紀初頭の楽器に持ち帰られA=440Hz.に。本来はもっと音程は低いのだがモダン・ピッチのギターに合わせて。これは様々なベートーヴェンの楽曲が花束のように繋ぎ合わされている。具体的には以下の通り。

  • 交響曲第4番 冒頭
  • ピアノソナタ Op.28
  • ヴァイオリン・ソナタ Op.24 ロンド
  • 交響曲 第2番 スケルツォ
  • ピアノ三重奏Op.1-3 終楽章
  • 交響曲第4番 第1楽章 終結部

当時のサロンの雰囲気が偲ばれ、なかなか面白い。

プログラム後半はモダン・フルート。シューベルトは今は滅んでしまった楽器・アルペジオーネのために書かれたもの。一度このオリジナル楽器で聴いてみたいものだ。稀代のメロディーメーカー=シューベルトの世界を堪能。

20世紀の作曲家テデスコはイタリア系ユダヤ人。スペインのギタリスト、セゴビアとの出会いからギター作品を書くようになった。第1楽章では陽光が燦々と降り注ぎ、第2楽章は光と影。色彩感がある。第3楽章はタンゴ!いいねぇ。

アンコールのイベールはエキゾチックで旅愁を感じさせる。彼は海軍士官として地中海を航海し、寄港した際に様々な異国の風物に接した。その体験が音楽に活かされている。

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コメント

突然コメント失礼致しますm(_ _)m古楽器にもご興味がおありのようなのでお知らせです。フランスよりクリストフ・ルセが来月関西に来ます!

東京での演奏はありましたが関西は今回が初めてで、来日キャンセルが続くなか、東日本大震災のチャリティーコンサートを無償でしてくれます!


なかなかない機会だと思いますのでぜひご来場下さい!

6月3日19時開演

茨木クリエイトセンターホール

前売り2500円
当日500円増しです!

質問やわからないことはオワゾリール会にお問い合わせ下さい!


投稿: ハマー | 2011年5月13日 (金) 23時48分

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