マーラー 君に捧げるアダージョ
評価:C-
映画公式サイトはこちら。
一言、詰まらない。
- マーラーは幼い娘を病気で亡くし、その頃から妻アルマとの関係もギクシャクしだした。
- アルマ・マーラーは若い男と浮気した。
- 晩年のマーラーはアルマとの関係修復を望んでフロイトの診察を受けた。
これらの事実を並べたからといって「映画」にはならない。そういうことだ。
パーシー・アドロン監督は代表作「バグダッド・カフェ」でも感じたことだが、映像の美しさとか、何となくお洒落な雰囲気は確かにあるのだが、中身は空っぽという気がする。人間が描けていない。
マーラーの音楽の本質を知るには、ルキノ・ヴィスコンティ監督の「ベニスに死す」('71)やケン・ラッセル監督の「マーラー」('74)を観た方が有意義な時間を過ごせるだろう。
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コメント
私は、この映画同じことばかり繰り返すので長く感じて退屈してしまいました。。。。
投稿: jupiter | 2011年5月17日 (火) 12時36分
jupiterさん、コメントありがとうございます。
そもそもフロイトの治療が効果があったのかどうかも映画では定かではありません。だからマーラーの最後の台詞に説得力がないんですね。
投稿: 雅哉 | 2011年5月18日 (水) 17時53分