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2011年5月13日 (金)

柚希礼音(主演)宝塚星組「ノバ・ボサ・ノバ」「めぐり会いは再び」

宝塚大劇場へ。

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宝塚星組ノバ・ボサ・ノバ」「めぐり会いは再び」を鑑賞。

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出演は柚希礼音、夢咲ねね ほか。

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ロビーには被災者へのメッセージも。

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初舞台生の口上もあったのだが、今年は34名と少なめ。94期生とか44名もいたのに。

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ノバ・ボサ・ノバ」は故・鴨川清作が作った伝説的ショーで1971年初演。僕は99年の月組再演(真琴つばさ、檀れい、紫吹淳、大和悠河 ら)を観ている。この時の構成・演出は草野旦。

今回の演出は藤井大介。没後35年を迎えた鴨川のオリジナルを忠実に再現することを目指したという。幕開きの音楽が前回と違うようが気がした。これは新演出なのか、それとも99年版がオリジナルと異なっていたのかは不明。

99年版と比較して舞台装置の色彩がおとなしくなり、衣装も洗練されたように感じたが、むしろノバという作品はもっとギラギラして、どぎつい色彩の方が合っているのではないかと想った。

それでもこの作品が不朽の名作であることは間違いない。僕はパリ、ブロードウェイ、ラスベガスなどで様々なショー(レビュー)を観てきたが、ノバを越える作品は世界に存在しないのではないかと考えている。

何といっても群舞が圧巻。宝塚歌劇の人海戦術、恐るべし。これだけの人数が登場する舞台は他にそうあるものではない。

中央で物語が進行する一方で、舞台奥でダンサーが横切ったり、端っこでも別の動きがあったり、どこで何が起こるか片時も目が離せない。オペラ・グラスを使う余裕などない。

そして躍動するラテンのリズム!清々しい。音楽がいい。ダイナミックなダンスも勿論いい。

正直言ってトップ・スターの柚希礼音は歌が上手いわけではない。でも彼女には人を笑顔にさせる太陽のような明るさがある。これぞオーラであろう。ある意味、元星組トップの湖月わたるに繋がる資質をそこに感じる。屑拾いの場面で彼女が関西弁を連発し、上手いなぁと想って調べてみると、案の定、大阪市出身だった。

また夢咲ねねの輝く美貌、そして並外れたダンサーとしての資質も特筆に価する。よくあれだけ背中を反らすことが出来るものだと感心することしきり。

今回ノバを観ながら「人生何度でもやり直せる。生きているって本当に素晴らしい」と感じた。だから東日本大震災、それに続く福島原発事故で凹んでいる今の日本人にこそ必要な作品なのではないだろうか?

めぐり会いは再び」は脚本、演出の小柳奈穂子の大劇場デビュー作。フランスが舞台の他愛もない話しであるが、ブルギニョン役の紅ゆずるが見事なコメディエンヌぶりを発揮し、十分愉しめた。しかし《一旦幕を下ろす→幕前での芝居&その裏で舞台転換→幕を上げる》の繰り返しの演出は単調でいただけない。「お前は植田紳爾(「ベルサイユのばら」「風と共に去りぬ」)か!?」と思わず突っ込みを入れたくなった。また、ミュージカルとして歌が少ないのも気になる(台詞で説明し過ぎ)。

それから最後、初舞台生のロケット(ラインダンス)で星印をあしらった黄色い衣装が酷かった。ダサい、悪趣味!演出家はもっとセンスを磨くべし。但し、その後の大階段の衣装は品があって○。

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コメント

故鴨川清作のショーを初めて観たのが「シャンゴ」。これもスゴイ作品でしたが、これと並ぶ鴨川ショーの名作が「ノバ・ボサ・ノバ」。
8月の帰国を機に、博多座での公演を今から楽しみにしています。71年の初演と、その後の再演以来、恐らく30年ぶりかも、、、。

投稿: broadway05 | 2011年7月13日 (水) 11時38分

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