ザ・ファイター
評価:C
映画公式サイトはこちら。実話に基づく物語。
僕がボクシングを題材にした名作で直ちに想い出すのは……
「ロッキー(第一作)」「レイジング・ブル(実話)」「どついたるねん(実話)」「シンデレラマン(実話)」「ミリオンダラー・ベイビー」 etc.
上記作品群と比較し、「ザ・ファイター」に傑出したところがあるか?と問われたら、答えは否。皆無である。単なるサクセス・ストーリー、よくある話に過ぎず、本作がアカデミー作品賞・監督賞にノミネートされたのは過大評価と断じざるを得ない。
しかしながら、役作りのため頬がこけ、目が落ち窪むまで痩せ、髪のを抜き、歯並びまで変えたクリスチャン・ベール(アカデミー助演男優賞受賞)は本当にすごい。落ち着きがなく、薬中そのもの。鬼気迫るとは正にこのこと。あの格好いい「バットマン」と同じ役者には到底見えない。
また「ワルキューレ」みたいに戦闘的な娘7人を率いる”肝っ玉母さん”を演じたメリッサ・レオ(アカデミー助演女優賞受賞) がド迫力で圧巻。ちょっと太ってセクシー・ボディを惜しみなく見せるエイミー・アダムス(アカデミー助演女優賞ノミネート)もいい。ちなみに彼女は今度、新「スーパーマン」のヒロイン”ロイス・レイン”役に起用されることが決まった。
結局この映画は優れた役者たちによる”演技合戦”を愉しむという点ではお勧め出来るだろう。
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