春のフランス便り~大阪交響楽団 定期
4月22日(金)、ザ・シンフォニーホールへ。
矢崎彦太郎/大阪交響楽団による定期演奏会。矢崎さんはパリ在住。フランス音楽のスペシャリストで今回もフランス尽し。
- フォーレ(ラボー 編)/組曲「ドリー」
- ダンディ/フランスの山人の歌による交響曲
(ピアノ独奏:相沢吏江子) - ドビュッシー(カプレ 編)/バレエ音楽「おもちゃ箱」
(ナレーション:中井美穂)
「ドリー」と「おもちゃ箱」の数奇な関係については谷戸基岩さんの解説が興味深い。→こちら!
へぇ、「知られざる作品を広める会」っていうのがあるんだ。面白いなぁ。
「ドリー」はフルートとオーボエのソロが魅力的。I. 《子守歌》は優しく夢見るよう。 II. 《ミ=ア=ウ》 は愛らしく、柔らかい音色。III. 《ドリーの庭》はウィットに富む。 IV. 《キティ=ヴァルス》は優雅なワルツ。 V. 《優しさ》は弦の馥郁たる魅力。 VI. 《スペインの踊り》は一転して鮮やかな色彩感。
ダンディは粗っぽく野性味がある。デュカス「魔法使いの弟子」と似た雰囲気。ピアノに芯がなく力強さが不足していたのが残念だが、オケの方は生き生きとした表現力でスカッとした。
ドビュッシーはユーモアがあって上品。洗練されている。ナレーション台本は矢崎さんによるもので、何が飛び出してくるか分からないワクワク感があった。
小粋で素敵な演奏会だった。
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