文我・宗助 二人会 (3/26)
梅田・太融寺へ。
- 露の団姫/道灌
- 桂 宗助/親子酒
- 桂 文我/猫定
- 文我&宗助/ネタあれこれ
- 桂 文我/初音の鼓
- 桂 宗助/卯の日詣り
団姫さんは露の五郎兵衛・大師匠の川柳
まだ枯れず まだ老いず まだ未熟者
などを披露。
「親子酒」のマクラで宗助さんは米朝師匠から朝の6時半に電話で、酒の相手を仰せつかった思い出話を。「今夕6時に(米朝宅へ)来てくれ」……「皆さん、どう思われます?芸者じゃないんですから!」と。なお、このネタは九雀さんから教わったそう。変わった稽古で、芝居のエチュードみたいに父親役、息子の嫁さん役など、どんどん互いに役代わりしながら会話を交わしていった。「そういえば、うちの師匠(枝雀)もそんな稽古してましたわ」と文我さん(九雀・文我は兄弟弟子)。
怪奇談「猫定」は東京の噺で、三遊亭圓生→林家正雀→文我というルートで伝授されたようだ。
「ネタあれこれ」では文我さんが宗助さんに向かって開口一番「あなたを見るといつも『出前一丁』を思い出す。『あーらよ』みたいな顔」とからかい、落語家の稽古風景の話題へ。文我さんが春團治師匠から「お玉牛」の稽古を受けた時、「僕が牛になろう。さわってごらん」と演じてくれたエピソードを披露すると、宗助さんは米朝師匠の物まねをしながらよく稽古中に「そんなこと言うたかいな」とぼやかれたと。師匠は”いらち”で、昔はイライラし出すと煙管をポンポン叩いたという。
「初音の鼓」のマクラで文我さんは自分の目の前で、骨董屋が電話一本で”井戸の茶碗”を一千万円で購入し、直ちに二千万円で売り捌くのを目撃したという話を。
「卯の日詣り(背虫茶屋)」は「かったい」=癩(らい)病、「せむし」、「乞食」など放送禁止用語のオン・パレード。宗助さんは入門して7年目にこれを演じ、それから10年後にもう一度演じ、今回が3回目だとか。米朝師匠からは「機会があればやってみてくれ」と言われたそう。サゲは「あんたも早よぉ、背中の笊(いかき)出しなはらんか」これも中々残酷。でも、とても珍しいものが聴けて良かった。
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