TOR I I 講談席 ~ヒメたちの戦国~ (3/2)
TOR I I HALL(トリイ・ホール)へ。
NHK大河ドラマに沿った、勝手に便乗企画。
- 旭堂南青/細川ガラシャ
- 旭堂南華/浅井三姉妹物語 ~茶々・初・江~
- フリートーク(全員)/女性が主人公の講談ってどう?
- 旭堂南湖/お江が亡くなった日
~その頃タイの山田長政は…~ - 旭堂南海/女たちの大阪の陣
客は33人。通常講談は10-20人程度という感覚だったので、かえって多くてびっくりした。落語と比較して年齢層がさらに高めな印象。
会の前に鳥居学 社長がご挨拶。この4月でトリイホールは20周年だそう。先日はテレビ「アド街ック天国」にも取り上げられ、これからもミナミから発信する文化を守っていきたいと力強く決意を語られた。
南青さんはブレス(息継ぎ)が多く、文節がぶちぶち切れる。テンポが悪い。
南湖さんは講談に登場する女性たちは次の3つのタイプに分類できると分析。1.貞女、2.遊女、3.毒婦。そしてこれらの女たちは男の理想を描いていると。さらに南海さんからの質問で、賢婦と勇婦(brave woman)は貞女の領域に含まれるそう。
南湖さんのネタはどう大河と結びつくんだろう?と興味を持って聴いていたら、なんとタイの日本人町に住んでいた、江と同姓の全く別人の話だった。いや~見事に騙されました、天晴れ。内容も結構面白かった。途中「フィリピン国外逃亡」とか「Yahoo !知恵袋」など時事ネタが織り込まれ、バックパック担いでタイに旅行した時の想い出も語られた。「タイの飛行機はたまに落ちるんです。いや、滅多に落ちませんけどね。下手な噺家みたいに」などのフレーズも飛び出した。上手いっ!
南海さんの「女たちの大阪の陣」もすごく良かった。歴史に翻弄された、三姉妹の数奇な運命に想いを馳せ、感じ入った夜だった。”トンデモ”大河の方はもう観なくていいや。
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