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森麻季、佐野成宏、青山貴/歌劇「椿姫」@兵庫芸文

兵庫県立芸術文化センターへ。

B2

ヴェルディのオペラ「椿姫」を鑑賞。配役はヴィオレッタ:森 麻季、アルフレード:佐野成宏、ジェルモン:青山 貴 ほか。平日マチネにかかわらず満席。

兎に角、十川 稔の凡庸な演出がお粗末だった。安っぽい衣装もいただけない。宝塚歌劇団の方が豪華ってどうよ?

僕は今まで6種類くらい「椿姫」の演出を映像で観ている。

フランコ・ゼッフィレリ(映画版、およびジュゼッペ・ヴェルディ劇場ブッセート版)、リリアナ・カヴァーニ(ミラノ・スカラ座)、ウィリー・デッカー(ザルツブルク音楽祭)、リチャード・エアー(コヴェント・ガーデン・ロイヤル・オペラ・ハウス)等である。

それらと比べると、十川の演出はまるで大リーグの試合を見た後で子供の草野球を観戦するようなものだった。ミュージカル界で活躍する小池修一郎や宮本亜門が如何に優れた演出家であるかということを、改めて実感した。

それにしても、このプロダクションを観劇する直前にアンナ・ネトレプコの「椿姫」@ザルツブルク音楽祭で予習したのが間違いだった。

森さんのヴィオレッタは澄んだ高音が素晴らしく、弱音の美しさも絶品なのだが、如何せん線が細く、声量がない。オーケストラの大音響に声がかき消されてしまう。コロラトゥーラの彼女にはモーツァルトのオペラや「ボエーム」のムゼッタは似合っているが、ドラマティックなこの役を演じるには些か荷が重すぎたのではないだろうか?ヴィジュアル的には全く文句ないのだが。

佐野さんは今年のNHKニューイヤーオペラコンサートの頃から調子が悪いなぁと感じていたが、今回も低音が掠れていた。

という訳で一番良かったのはジェルモン役の青山さん。声量が豊かで耳に心地よい歌唱であった。

最後に、新国立劇場合唱団と現田茂夫/兵庫芸術文化センター管弦楽団は大変好演だったことを申し添えておく。

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