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アン・アキコ・マイヤース緊急帰国!長原幸太コンマス 代演/大フィル定期

3月15日(火)ザ・シンフォニーホールへ。

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本日の大阪フィルハーモニー交響楽団 定期演奏会、本当はアメリカ出身のヴァイオリニスト、アン・アキコ・マイヤースがプロコフィエフを弾く予定だったが、急遽変更になった。

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3月11日に我が国を襲った未曾有の東日本大震災、さらに福島原発事故(米スリーマイル島原発事故を上まわるレベル6←仏核安全局の見解)の影響で在日ドイツ大使館は自国民に国外待避を勧告しているが、アメリカ大使館からも通達があり、マイヤースは緊急帰国したという次第。前日14日まで彼女はやる気満々だったのだが(こちらに詳細)、演奏会当日に降板が決まり、コンサートマスターの長原幸太さんが代演、プログラムも急遽メンデルスゾーンに変更となった。

開演時間になると長原さんや大フィル弦楽セクションの面々が舞台に登場。そして指揮者の円光寺雅彦さんがマイクを持って現れ、「今回の震災で亡くなられた方々を追悼し、バッハアリア(管弦楽組曲 第3番より)を演奏します」と。プログラムにはない、祈りの音楽。

円光寺さんは1989-1999年に仙台フィルの常任指揮者として活躍された方なので、特別の想いがそこにはあっただろう。

続くドヴォルザーク/序曲「謝肉祭」は活き活きとして、弾む鼓動を感じさせる演奏。あたかも生を謳歌するよう。

そしてメンデルスゾーン/ヴァイオリン協奏曲。長原コンマスの独奏を聴きながら、救命ボート(飛行機)で避難する人々(マイヤースら外国人演奏家)を尻目に、沈没しつつあるタイタニック号(日本)で演奏し続ける音楽家の姿が重なって見えて、何だか切なくなった。また長原さんの雄姿に、大植英次さんが急病で降板した数年前の事件を想い出した。

休憩を挟みフランク/交響曲 ニ短調。第1楽章は激しい慟哭があり、第2楽章は弦のピッチカートに乗って、イングリッシュホルンが切実な哀歌を奏でる。元PAC奏者ドミトリー・マルキンさんの妙技が光る。そして力強い第3楽章に再生・復興へ向かう強い意志を感じた。けだし名演であった。

終演後は大フィルの楽員たちが募金箱を持って聴衆をお見送り。僕も寄金した。

この日のことは一生忘れないだろう。ありがとう、大フィル!そして突然の代役を暗譜で見事に弾ききった長原コンマス、ブラボー!

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コメント

本当に頼もしいコンマスで大フィルは心強いです。
私は15日だけでしたが、2日目の今日はコンチェルトの時に崔さんがコンマスを務められたらしいです。
どちらにせよ、空席が目立ったのが残念でした。
私も迷いつつ行ったのが正直なところですが、意味ある演奏会だったと思います。

投稿: jupiter | 2011年3月17日 (木) 01時38分

jupiterさん、コメントありがとうございます。コンサートマスターの心意気が嬉しいですね。演奏会を通して大フィルから勇気とパワーをもらった気がします。

投稿: 雅哉 | 2011年3月17日 (木) 12時29分

はじめまして 私は15日に聴きに行きました

普段、プロコフィエフの協奏曲は聴かないのでCDを買ってさらっていたので非常に残念に思いました

メンデルスゾーンとはいえゲネプロだけで本番にかけてしまう長原さんの技量は凄いですねぇ

フランク、第2楽章のイングリッシュホルンのソロ、強調されていたように思えましたが私だけでしょうか?


投稿: q(^-^q)いんどら! | 2011年3月21日 (月) 15時58分

コメントありがとうございます。

僕も正直言って耳タコのメンデルスゾーンよりも、滅多に実演に接する機会のないプロコフィエフが聴きたかったです。でも、緊急事態ですから仕方ないですね。

投稿: 雅哉 | 2011年3月21日 (月) 20時10分

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