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文化庁芸術祭受賞記念/旭堂南湖「南湖十八番」

大阪・難波にある鯨料理「徳家」3Fにある徳徳亭へ。

N1

講談師・旭堂南湖さんがこの度、文化庁芸術祭新人賞を受賞した記念の会。

一日目

  • 対談
  • 旭堂南湖/荒大名の茶の湯
  • 旭堂南湖/薮井玄意 1
  • 桂歌之助/片棒
  • 旭堂南湖/赤穂義士銘々伝より「武林唯七 粗忽の使者」

二日目

  • 対談
  • 旭堂南湖/子ほめ(南湖 作)
  • 桂 吉弥/かぜうどん
  • 堂南湖/薮井玄意 2
  • 桂かい枝/丑三つタクシー(かい枝 作)
  • 旭堂南湖/赤穂義士本伝より「刃傷松の廊下」

三日目

  • 対談
  • 旭堂南湖/西行(鼓ヶ滝)
  • 桂 米紫/まめだ(三田純市 作)
  • 旭堂南湖/薮井玄意 3
  • 坂本頼光/活弁
  • 旭堂南湖/赤穂義士銘々伝より「矢頭右衛門七」(やとうえもしち)

客の入りは初日6人、二日目16人+「徳家」の女将(前半のみ)、三日目11人。

各回、開演時間より前に入門直後の南斗さんが一席。南湖さんによると新人は通常、お客さんの入る前=「空板」(からいた。誰もいない高座で一人、釈台を叩いて稽古すること)でやるものだが、それでは可哀想だからこういう形でやらしてもらってると。

2001年から始まった「旭堂南湖話術研究会・南湖だんご」のゲストは第1回目・かい枝、2回目・歌之助、3回目・吉弥だったそう(3人とも既に芸術祭新人賞を受賞)。

南湖さんは現状を打破するため、文化庁文化交流使として海外でも活躍するかい枝さんに相談。すると「交流大使になりたいのなら、賞を取らんとあかへんで」とアドヴァイスされた。それが今回の受賞に結びついたと。

南湖さんが吉弥さんに「兄さんの普段の落語会と比べると、お客さん少ないでしょう」と話を振ると、「俺も地元の尼崎で小さい会をやっているし、人数なんか関係あらへんで」と。続けて、若い頃に梅田・太融寺で覆面を被って(!)「ラクゴレンジャー(文鹿、かい枝、都んぼ、吉弥、三金)」をしていた頃の苦労話を語られた。また、吉弥さんが主任を務める「岡町落語ランド」に南湖さんが出演した際、お客さんのアンケートで全員が異口同音に「南湖さんの『柳田格之進』が良かった!」と書いていたそう。

現在も続いている新作落語の会「できちゃったらくご!」をそもそも始めたのはかい枝さんと三金さんだったことも判明。そして南湖さんも「一緒にやらへんか?」と声を掛けられた。当時かい枝さ んは「タイタニックばあちゃん」という作品などを発表したとか(最近「キネマばあちゃん」に改変)。「しかし、かい枝兄さんは新作落語ではなく、替わりに子供が『できちゃった』ので、やがてこの会から離れられました」と南湖さん。結婚式ではかい枝夫妻の馴れ初めを、南湖さんが講談に仕立てて披露され たそう。

さらに三人で話しているうちに、2005年にそれぞれの師匠=文枝、南稜、吉朝を亡くしていることが判明。

吉弥さんの高座は「クリーニング ママ号」のテーマソングを歌い、また江戸時代の氷屋や金魚屋など物売りの声を披露して「かぜうどん」へ。これはもう鉄板ネタだし、文句があろう筈もない。

三日目は東京から活動弁士の坂本頼光さんがゲスト。30代前半でまだ若い。ウィキペディアによると現在、日本に活弁士は14人いるそうだが、全国各地に散らばっているので、坂本さん自体は現状を把握していないと。今回、活弁付きでスクリーンに映された無声映画は、

稀少な体験が出来て、すごく良かった。

子ほめ」は落語ではなく、昨年6月に生まれた南湖さんの息子(芸名:小南湖)をめぐる、子育て奮闘記。とても面白い。

南湖さんは大学時代、落語研究会に所属していたということもあり、彼の講釈はウィットに富み味わい深い。時折盛り込まれるユーモアのセンスが光る。

受賞作「柳田格之進」は6日(日)午後2時開演の「南湖十八番」で演じられるので、お見逃しなく。

N2

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