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2011年1月15日 (土)

高木和弘/イザイへの憧憬~近代フランス&ベルギー ヴァイオリン作品の神髄

大阪倶楽部へ。

ウジェーヌ・イザイ(1858-1931)はベルギーの名ヴァイオリニスト。また作曲家として、無伴奏ヴァイオリン・ソナタ(全6曲)が有名。そのイザイに焦点を当てたユニークなプログラム。

  • サン=サーンス(イザイ編曲)/ワルツ形式の奇想曲
  • フォーレ/子守唄、モルソー・ドゥ・レクチュール、ロマンス、アンダンテ
  • ショーソン/詩曲
  • フランク/ヴァイオリン・ソナタ
  • フランク/アンダンティーノ・クイエトーソ (アンコール)

ショーソンの「詩曲」とフランクのヴァイオリン・ソナタはイザイのために作曲された。

高木和弘さんは大阪生まれ。フランス国立リヨン国立音楽院などで研鑽を積んだ。現在は東京交響楽団や山形交響楽団のコンサートマスターを務め、いずみシンフォニエッタ大阪のメンバーでもある。

ピアノの佐藤勝重さんはパリ国立音楽院などで学んだ。二人はパリ時代からコンビを組んでいるという。

高木さんのヴァイオリンは芯の太い音がする。無色透明(pure)というよりは、むしろ(いい意味で)ささくれ立った感じ。いぶし銀の響きを堪能。

フランクのソナタは、ほの暗い情念が熾火(おきび)のように燃え、心が騒いだ。

先日聴いたベルリン・フィル第1コンサートマスター・樫本大進さんの演奏(レビューはこちら)より高木さんの紡ぎだす音楽の方が断然良かったな。

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