トリイどっかんBROTHERS Vol. 3
12月28日トリイホールへ。
- 月亭遊方/公園の幼児ん坊(遊方 作)
- 笑福亭鶴笑/平林(パペット落語)
- 桂 文華/親子酒
それぞれの噺の前に三人が一緒に出てきて雑談し、マクラとなる構成。この雑談がむちゃくちゃ可笑しい!
お客さんは回を重ねるごとに増えているようで、口コミでその面白さが伝播していっているのだろう。
遊方さんは声が出ない状態で、ネタを直前に変更。年を取ると唾液の分泌が減る人が多い中(だから高座でお茶を飲む噺家もいる)、遊方さんは年々唾液が増えているとか。
前回の「どっかんBROTHERS」で、鶴笑さんがパペットをしなかったら「がっかりした。金返せ」とアンケートに書いた人があったそう。
また面白い名字(姓)についての話題も。「四月一日」(わたぬき)、「一」(にのまえ)、「小鳥遊」(たかなし←天敵=鷹がいないから)、「春夏秋冬」(ひととせ)、「八月一日」(ほずみ)等が紹介された。
また字画の話題から、文華さんの弟子・華紋さんは米團治さんに画数を見てもらったと。
鶴笑さんの「平林」は中国人、インドネシアの留学生、たばこ屋のおばぁちゃんなどが登場、途中劇中劇として指人形「赤ずきんちゃん」があったり、丁稚の定吉が歌って踊り、旦那とのバトルもあったりと腹を抱えて笑った。
文華さんの「親子酒」は酔っ払いの演じ分けが上手い。過剰な人々が登場し、えげつない演出でさすが繁昌亭大賞受賞者。ひと味もふた味も違った。
| 固定リンク | 0
「古典芸能に遊ぶ」カテゴリの記事
- 映画「オッペンハイマー」と、湯川秀樹が詠んだ短歌(2024.06.15)
- 柳家喬太郎 なにわ独演会 2023(2023.10.11)
- 柳家喬太郎独演会@兵庫芸文 2023(2023.06.23)
コメント