柳家三三×桂吉弥 ふたり会(1/27)
天満天神繁昌亭へ。
再びこの季節が巡ってきた。昨年一月のこの会で吉弥さんの二番弟子(だった)弥生さんが初高座を踏んだ。
そのことを想い出し、ちょっと寂しい気持ちになった。
立ち見も出る満席。
- 桂弥太郎/時うどん(吉朝版)
- 桂 吉弥/親子酒
- 柳家三三/しの字嫌い
- 柳家三三/鮑のし
- 桂 吉弥/不動坊
吉弥さんの一番弟子・弥太郎さんはセンテンスとセンテンスの間が空きすぎ。ダレる。
吉弥さんは「クリーニングママ号」テーマソングを出囃子に舞台へ(”ぼくはアヒルの洗濯屋~”という歌詞のクリーニングママ号について知りたい方は吉弥さんの「かぜうどん」をお聴きあれ)。息子さんの小学校で落語を演じギャラが2千円だったこと、その噂を聞いた娘さんの幼稚園からも要請があって落語をして、今度のギャラは千円だったことなどをマクラに「親子酒」へ。愛嬌のある酔っ払いが登場し、軽やかな一席。
三三さんは林家三平さんが婚約発表した翌日にフジテレビ「とくダネ!」のコメンテーターとして初めて出演したそうで、CM中に小倉さんが漏らした一言を明かされ、客席が盛り上がる。その中身については「ブログに書かないで」と釘を刺されたので、仁義を守る。番組終了後、三平さんから携帯に電話がかかり、「『とくダネ!』見たよ。無難なコメントをありがとう」と。飄々とした高座で愉しい。
「鮑のし」は上方で「祝いのし」として春團治さんの高座を何度も聴いている。三三さんはディテールが克明で、また格別の味わいがあった。天然ボケの甚兵衛さんの描写が可愛らしい。
最後は吉弥さんが緩急自在の「不動坊」で鮮やかに締め、さすが東西の実力派らしい充実したふたり会であった。
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