繁昌亭・新春公演 (1/1、1/2)
一月一日 第一回公演
- 笑福亭たま/憧れの人間国宝(たま 作)
- 桂 文三/十徳
- 桂 米左/豊竹屋
- 来世楽(らせら)/津軽三味線
- 桂 小枝/愛宕山
- 桂朝太郎/マジカル落語
- 桂 文福/大相撲風景
- 笑福亭仁智/源太と兄貴(仁智 作)
開口一番のたまさんはショート落語の傑作選を披露した後、新作をされたので度肝を抜かれた。きっちり15分で最後まで、さすがである。
津軽三味線って、力強くて打楽器的なところもあるんだなと感心した。
キダ・タロー作曲の新しい出囃子「小枝ブルース」とともに登場した小枝さんはマクラなしで一気にネタへ。真摯な高座であった。これが文枝一門の「愛宕山」なのか……細部で色々違いがある。最後は幇間の一八がちゃんと小判を持って戻ってくる独自のサゲ。これには驚かされた。
文福さんは謎かけ、日本昔話、相撲甚句などを経てネタへ。まぁいつも通りの内容だが、正月に聴くとめでたい。
「源太と兄貴」今回は”しのぎ篇”。このシリーズには”純情篇”もある。仁智さんの鉄板ネタ。場内は爆笑の渦に。
一月二日 第一回公演
- 桂阿か枝/延陽泊
- 桂よね吉/芝居道楽
- 桂 福車/ぜんざい公社
- 林家そめすけ/ものまね
- 笑福亭松喬/禁酒関所
- 露の団四郎/百面相
- 笑福亭仁福/転失気
- 林家染丸/夫婦百景(小噺)、寄席踊りー「奴さん」、「姐さん」
阿か枝さんは立て弁(ペラペラと立て板に水の弁舌を聞かせる)が鮮やか。
よね吉さんは「七段目」の後半をカットし、サゲも変えた「芝居道楽」。十八番だけに文句なし。
福車さんは色々と新しいアイディアを盛り込み、さすがベテランの上手さ。
そめすけさんのものまねは「カウス・ボタン」「いとし・こいし」「くにお・とおる」「ダイマル・ラケット」「大奥のナレーションをする岸田今日子」など。中々芸達者。
松喬さんの「禁酒関所」はようやく聴けたので嬉しかった。愛嬌ある登場人物たちが実に愉快。
染丸さんの滅多に見れない寄席踊りも良かった。
正月ならではの贅沢な興行を堪能した二日間だった。
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