荘村清志 ”アルハンブラの想い出”
大阪倶楽部へ。
日本を代表するクラシック・ギタリスト荘村清志(しょうむら きよし)さんのコンサート。
- バリオス/マドリガル、ラ・ギタリータ、郷愁のショーロ
- ラインハルト(ディアンス編)/ヌアージュ(雲)
- ディアンス/20通の手紙より
- イルマール/バーデン・ジャズ組曲
(休憩) - 賢王アルフォンス/聖母マリア
- スペイン民謡/映画「禁じられた遊び」より”愛のロマンス”
- タレルガ/アルハンブラ宮殿の想い出
- グラナドス/アンダルーサ(スペイン舞曲集)
- アルベニス/グラナダ、セビリア(スペイン組曲)
- マイヤーズ/映画「ディア・ハンター」より”カヴァティーナ” (アンコール)
- カタロニア民謡「聖母の御子」 (アンコール)
バリオスはパラグアイの作曲家。乾いた響きに哀愁が滲む。
ラインハルトの「ヌアージュ」はJAZZ。それをクラシック・ギターで弾けるようアレンジされたもの。爽やかに一陣の風が吹き抜ける。
「20通の手紙」からは7曲 ー シドニー(友人)への手紙、セーヌ(河)への手紙、黒い手紙(アフリカ大陸へ)、ジャック・カルティエへの手紙(カナダ国歌のアレンジ)、北東(ブラジル)への手紙、フリア・フロリダ(バリオス作曲)への手紙、イサーク・アルベニスへの手紙。バラエティに富み、親しみやすい楽曲。
「バーデン・ジャズ組曲」はブラジルのギタリスト(ボサノヴァの巨匠)、バーデン・パウエルへのオマージュ。
プログラム前半はノリのいい、近代ギター音楽を堪能した。
打って変わって後半は、過去へとタイム・スリップ。
「聖母マリア」は12世紀アンダルシアの音楽。味わい深い古楽の響き。
「アルハンブラの想い出」は遠方へのあこがれ。
グラナドスとアルベニスはスペインを代表する作曲家。「アンダルーサ」はスペイン映画「エル・スール」でとても印象的に使われていた。
やっぱりスペインの音楽はギターが一番、その持ち味を発揮するなぁと感じられた冬の夜であった。
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