第十一回 笑福亭鶴志一人舞台(12/12)
繁昌亭へ。
笑福亭鶴志さんの落語会。
- 桂 福丸/桃太郎
- 笑福亭鶴志/くしゃみ講釈
- 揚野 バンリ/お笑い曲芸
- 笑福亭鶴志/市助酒
- 笑福亭鶴志/堀川 (半ば)
前座の福丸さんは、「第三桂福丸(けいふくまる=漁船の名前)」とか、海老蔵ネタなど工夫が加えられ、さらに面白くなっていた。
雀々さんとか吉弥さんの畳み掛けるような「くしゃみ講釈」とは異なり、鶴志版はゆったりとしたテンポ。大声で豪快な高座。これはこれで面白い。
「堀川」は半ばまでの口演。向かい同士に住むドラ息子ふたり、「酒極道」と「腕力極道」のエピソードが分離したまま回収されず、なんとも中途半端な印象だった。
今回一番の収穫は「市助酒」。これは鶴志さんの師匠・六代目松鶴がよく掛けていたというネタ。鶴志さんは「おもろいことも何ともありゃせん」と繰り返し仰っていたが、どうしてどうして。酔っ払いは笑福亭のお家芸だけに絶品。昔の船場商家の雰囲気がすごくよく活写されていた。これが初体験だったが、これから何度でも聴きたい噺だった。
また通路には、第五回 繁昌亭大賞の面々が張り出されていた。
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