笑福亭枝鶴 襲名披露興行/繁昌亭昼席(12/16,19)
12月16日、繁昌亭昼席。
- 笑福亭生寿/平林
- 笑福亭由瓶/看板の一
- 笑福亭鶴二/米揚げ笊
- 豊来家玉之助/太神楽
- 笑福亭鶴志/時うどん
- 月亭八方/稽古屋
- 枝鶴襲名披露口上
- 笑福亭松枝/袈裟御前
- 桂春之輔/まめだ
- 笑福亭枝鶴/禁酒関所
由瓶さんは気っ風・威勢がいい高座。
鶴志さんはゆったりしたテンポで豪快。「これぞ笑福亭」という芸。
八方さんは肩の力が抜けた、柔らかく滑らかな口演。
口上で八方さんは先代の枝鶴(現・枝鶴の師匠)と初対面の時、「八方くん、君には言っておきたいことがある……。2万円貸して」と言われ、次に会った時に「この前の2万円は必ず返すから、とりあえずもう3万貸して」と言われたそう。勿論それらは返してもらっていないと暴露。噺家の口上は笑わせてくれるから愉しい。
12月19日の昼席。
- 笑福亭鉄瓶/平林
- 笑福亭生喬/犬の目
- 笑福亭伯枝/田楽喰い(ん廻し)
- 笑福亭鶴笑/紙切り
- 笑福亭岐代松/時うどん
- 桂春團治/高尾
- 枝鶴襲名披露口上
- 笑福亭福笑/葬儀屋さん(福笑 作)
- 桂春之輔/お玉牛
- 笑福亭枝鶴/竹の水仙
伯枝さんは中華料理や新幹線を素材に「ん廻し」を展開。これは新鮮だった。
春團治さんの高座は何度も聴いているが「高尾」は初。ラッキー!名人芸を堪能。
「竹の水仙」のサゲは「大工だけにのみくち(酒の飲み口と、大工道具のノミをかけている)がしっかりいたしております」だった。この噺は講談から落語に移植されたもので、元々オチはない。調べてみるとどうやら先代の枝鶴が得意としたネタらしく、初代・京山幸枝若(浪曲師)から直々に稽古をしてもらったという。これがさらに「小つる」時代の現・枝鶴さんへ口伝されたということらしい。
| 固定リンク | 0
「古典芸能に遊ぶ」カテゴリの記事
- 柳家喬太郎 なにわ独演会 2021(2021.10.01)
- 柳家喬太郎独演会@兵庫芸文 2021(2021.07.30)
- 「らくだ」笑福亭鶴瓶落語会 2021 @兵庫芸文(2021.02.07)
- 柳家喬太郎 なにわ独演会 〈第三回〉(2020.10.07)
- 新型コロナウィルスと”浮草稼業“(2020.02.28)
コメント