蘇る「書生節」!/田辺寄席(12/19)
地域寄席、第555回田辺寄席へ。
- 桂 文太/開口0番
- 桂さろめ/セールスウーマン(あやめ 作)
- 桂 文太/百人坊主
- 桂 春駒/神様のご臨終(三枝 作)
- 旭堂南海・宮村群時/書生節
- 桂 文太/一人酒盛
文太さんの開口0番は干支について。十二支のうち兎と羊は落語に登場しないそう。また上方四天王について「豪快な松鶴」、「知的な米朝」、「華麗な春團治」、「はんなりした文枝」と紹介。成る程、それぞれの特徴が的確に表現されている。
さろめさん(山形県出身)は標準語での口演。古典だと違和感があるが、あやめ師匠の新作なら問題なし。化粧品販売員の噺で上司の嫌味な感じが彼女のニンに合っている。
「百人坊主」は初めて聴いた。最後はシュールな光景が広がってこれは面白い!
明治末期から大正時代に流行った書生節の詳しいことは→上方書生節協会HPへ。旭堂南海さんは講談師。ミュージシャン・宮村群時さんは桂しん吉さんと組んで元祖お囃子カントリー「ぐんきち」というバンドもされている。ヴァイオリンを弾きながら唄うというスタイルは西洋にはなく、日本独特だそう。「金色夜叉」「ハイカラ節(自転車節)」「のんき節」「東京節」などが披露された。大正デモクラシーの香りがした。
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