さあ、カイシで~す!! in 繁昌亭 ~オール新作落語の会~
桂かい枝さんの落語会
全て演者自身の新作が披露された。
- 笑福亭智之介/マジカルうどん屋
- 桂かい枝/恋するオ・ト・メ
- 桂 雀喜/ダンゴマン
- ナオユキ/漫談
- 桂かい枝/短パン刑事
智之介さんは手品を披露しながらの口演。設定に無理はあるが、ユニーク。サゲも上々。
雀喜さんは最初、桂米朝さんに弟子入り志願したが断られ、雀三郎師匠を紹介されたエピソードをマクラに。なかなか米朝・大師匠に名前を覚えてもらいないことをぼやく。「ダンゴマン」を聴くのは2回目。奇を衒っているだけで詰まらない。
ナオユキさんの呟くような漫談はじわじわ可笑しみがこみ上げてくる。いいねぇ。
かい枝さんの新作には「ハル子とカズ子」という名作(NHK新人演芸大賞受賞)があり、センスある人だなぁと感心しつつも、作品数が少ないことを残念に想っていた。
マクラでは落語における魔法の言い回し「わぁわぁ言うとります……でございました」を紹介。これを覚えておけば、どんな場面でも噺を切れると。「わぁわぁ落ち」というそう。落ちてないけど。「恋するオ・ト・メ」は女子高生がデートする噺で、お相手は「冬のソナタ」のヨン様風に甘い言葉を囁く男と、理数系の堅物。その対比がすこぶる痛快。
「短パン刑事」は新米刑事にニック・ネームを付ける所から始まり(「太陽にほえろ!」のパロディ)、謎かけへと続く爆笑篇。いやぁ、笑った笑った。しかしあっけない終わり方で、些か物足りない感も。今後後半が膨らめば、さらに面白くなりそう。
かい枝さんの豊かな才能を再認識した会だった。是非これからもどんどん新作を発表して、「繁昌亭創作賞」を狙って下さいね!期待しています。
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