南湖だんご ~旭堂南湖話術研究会~ (11/12)
ワッハ上方・上方亭へ。
講談師・旭堂南湖さんの勉強会。
- 旭堂南舟/左甚五郎伝・猫餅の由来(前座)
- 旭堂南湖/落語紙芝居 雨乞い源兵衛(作・小佐田定雄、画・中西らつ子)
- 旭堂南湖/小夜衣草紙 ダイジェスト
- 旭堂南湖/大石内蔵助4 松山城受取
- 旭堂南湖/木村重成の堪忍袋
開演前に演目になかった南舟さんが一席。
南湖さんはイラストレーター・中西らつ子さんの個展「らつこてん.2」で落語紙芝居を披露(11/27)されるとのことで、今回の試演となった。「雨乞い源兵衛」はご存知の通り、桂枝雀さんが初演した、落語作家・小佐田さんの新作。個展では「皿屋敷」も披露される。
南湖さんによると以前、手塚治虫のデビュー作「新宝島」を共作した酒井七馬(さかいしちま)=紙芝居での筆名は左久良五郎(さくらごろう)の作品を口演したことがあるそう。こちらも観てみたいな。
「小夜衣草紙」は怪談。へぇ、こんなのもあるんだと興味深く聴いた。なかなか飽きさせない展開。ハッピー・エンドというのもユニーク。
「木村重成の堪忍袋」では《沈勇》(ちんゆう=落ち着いていて勇気のあること)という言葉を初めて知った。《茶坊主》(室町・江戸時代の武家の職名。来客の給仕や接待をした者。剃髪 していたが、出家しているわけではない)も初耳。色々勉強になる(日常生活で役には立たないけれど)。
僕は南湖さんの味のある語り口が好きだ。また行こう。
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コメント
南湖さんがお気に入りのようですので
九雀さんファンの私から取っておきの知ったかぶり情報。
「御公家女房」の名付け親は、まだ講談家になる前の南湖さんなんですよ。
投稿: おたべ | 2010年11月14日 (日) 23時39分
おたべさん、お久し振りです。
それは知りませんでした。初演は「お題の名づけ親はあなたです」か何かだったのでしょうか?
「御公家女房」は最近、桂よね吉さんも十八番にしていますね。2011年2月25日「第17回朝日東西名人会」@シアター・ドラマシティでも、よね吉さんはこのネタを掛けるとか。
投稿: 雅哉 | 2010年11月16日 (火) 18時33分
お客さんに名前を付けてもらう趣向は九雀さんがかなり前からやっていて、それを小佐田先生に教えてあげたのが、京都文化芸術会館の「あなたも名付け親」になったそうです。
投稿: おたべ | 2010年11月17日 (水) 22時44分
そうでしたか。よく分かりました。
投稿: 雅哉 | 2010年11月18日 (木) 13時49分