世界音楽図鑑 パリの街角/ル・バルーシェ・ドゥ・ソーグルニュー
兵庫県立芸術文化センターへ。
1930-50年代パリの下町。カフェやキャバレー、バルなどで親しまれた、フレンチ・カフェ・ミュージック。気軽に踊れるダンス音楽として愛されたが、次第にこうした古いスタイルのミュゼット(音楽の女神”ミューズ”が語源)やシャンソン(歌)は廃れていった。
そのファッションや音楽スタイルを現代に再現しようとしたのがル・バルーシェである。今回が初来日で、兵庫が初ステージだそう。
メンバーは、”霧”のニーナ(ヴォーカル)、”吊りヒモ”フローレン(アコーディオン)、”バスク”のペドロ(マヌーシュ・ギター)、”電球”ダヴィデ(コントラバス)、そして”税金”のジャンジャン(ドラム)。
曲目は以下の通り(*印はメンバーのオリジナル曲)
- おやじは逝っちまった/ジェルメーヌ
- 3連符
- 元気な奴らのワルツ
- あこがれ *
- 彼が私に手紙を書く時
- 小さな恋人たち *
- ささやき
- 黒い蝶
- ラ・ファール
- ”吊りヒモ”フローレン *
- 六連符のラグ
- 私は退屈なの
- ノクターン
- 気が滅入っているの
- 蜘蛛 *
- ジャバ
- ギャリート
- ジゴロ
- ラ ココ(私の恋人)
- 衝撃的なタンゴ
- ダブタンゴ
- 甘い雰囲気
- ミュゼットの花
- パダン、パダン
冒頭の「おやじは逝っちまった」から会場の空気は一気に50年前のカフェそのものに。濃厚なパリの香りを堪能。
ニーナの厚みがあって張りのある歌声が良かった。”吊りヒモ”フローレンのアコーディオンも抜群のテクニック。非常に聴き応えがあった。特にアンコール、エディット・ピアフの「パダン、パダン」のエスプリには痺れた。
やっぱりシャンソンとかミュゼットはフランス人じゃないと駄目だなと想った夜だった。
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