文太の会(10/3)/米朝一門会@ワッハホール(10/4)
10月3日(日)、高津の富亭へ。
- 桂 文太/高津の富
- 桂 文太/五両残し(贋作)
- 桂 雀太/壷算
- 桂 文太/三枚起請
落語の舞台となった高津神社で、「高津の富」を聴くというのはまた格別な味わいがある。
「五両残し」は江戸の古典落語「星野屋」をアレンジしたもの。
雀太さんは1985年に阪神タイガースの優勝時に道頓堀川にカーネル・サンダース人形が放り込まれ(その時水質は最悪だった)、昨年24年ぶりにそれが出てきた話、大阪は水の都であるといった話題から水がめを買う話「壷算」へ。巧いマクラだ。
10月4日(月)はワッハ上方へ。
桂米朝さんが上方演芸の殿堂入りした記念の落語会。全て米朝直伝だそう。
- 桂吉の丞/動物園
- 桂 団朝/寄合酒
- 桂 南光/骨つり
- 桂 千朝/一文笛(米朝 作)
- 桂ざこば/崇徳院
吉の丞さんは米朝大師匠から七つのネタを稽古して貰ったそうで、そのうちのひとつを披露。
当初、米團治さんが「阿弥陀池」を演じる予定だったが、体調不良のため千朝さんが代演。
僕は正直、千朝さんの喋り方が余り好きではない。間の取り方が長いのと、息継ぎが多いのが気になる(「何でそこでブレスするの?」)。
千朝さんの直後にざこばさんを聴くと、そのスピード感が心地よかった。「崇徳院」に登場する熊五郎の荒っぽさがざこばさんのニンに合っていて、見事な高座。ただサゲは米朝さんの型(鏡が「割れても末に、買わんとぞ思う」)ではなく、枝雀さんの型(「互いに探す相手が知れまして一対の夫婦が出来上がります」でサゲない終わり方)だった。
また南光さんの「骨つり」も賑やかで、とっても愉しかった。江戸版「野ざらし」より、僕はこっちが好きだなぁ。
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