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2010年9月22日 (水)

ヴィンシャーマン/大フィルの古色蒼然たるバッハ

ザ・シンフォニーホールへ。

O01

ヘルムート・ヴィンシャーマン指揮 大阪フィルハーモニー交響楽団・合唱団

  • J.S.バッハ/ミサ曲 ロ短調

バッハ四大宗教曲といえば「マタイ受難曲」「ヨハネ受難曲」「クリスマス・オラトリオ」そして「ミサ曲 ロ短調」を指す。僕はその全曲を生で聴いたことがある。主に鈴木雅明/バッハ・コレギウム・ジャパンと延原武春/テレマン室内オーケストラ・合唱団の演奏で。つまり耳に馴染んでいるのは古楽器による演奏、あるいはモダン楽器によるピリオド奏法ということになる。

今回のヴィンシャーマンはバロック・ティンパニ以外はモダン楽器、古典的対向配置ではなく通常配置、弦は恒常的ヴィブラート(continuous vibrato)を掛け、レガート気味に弾く奏法であった。つまりカール・リヒターの時代、50年前のスタイルである。

冒頭のキリエからずっこけた!むちゃくちゃテンポが遅い。まるで晩年のリヒターみたい。

ドイツ生まれのヴィンシャーマン、御年90歳。1920年生まれだから、同郷のカール・リヒター(1926年生まれ)より年長である。ちなみにリヒターがミュンヘン・バッハ管弦楽団を創立したのは1953年、ヴィンシャーマンがドイツ・バッハ・ゾリステンを創立したのが60年である。

バッハはピリオド・アプローチが当たり前という現代において、彼みたいに最新の研究成果とは無縁の世界に生き、古臭いスタイルを守っている化石みたいな指揮者がいることにまず驚かされた。

音楽は弛緩し生気に欠け、こんな冗長で退屈なバッハは初めて聴いた。大フィルもバロック音楽に真剣に取り組みたいのなら、トン・コープマンとかフランス・ブリュッヘン、ジョン・エリオット・ガーディナーなど古楽系の指揮者を招聘した方がいいのではないだろうか?

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