第1回 桂文珍 新根多御披露目の会/立川談春 独演会@兵庫芸文
9月18日(土)、トリイホールへ。
- 桂文珍/最近思うこと〜終の棲家(あこがれの養老院)
- 桂楽珍/弁天うどん
- 桂文珍/代書屋
文珍さんは今年5月にトリイホールに出演し、客席が近い親密な空気が気に入られたそう。ここなら細かいニュアンスが伝わるし、いろいろな試み、捻ったことが出来るだろうと。
「最近思うこと」では大阪ミナミの変貌をエッセイ風に語りながら途中、普天間基地移設問題に揺れた徳之島(楽珍さんの故郷)のことや、民主党代表選のことなど得意の時事問題へと縦横無尽に脱線し、愉しませてくれた。そして自然な流れで老いをテーマにした自作「終の棲家(あこがれの養老院)」へ。
楽珍さんは繁昌亭の独演会でネタおろしする予定だった自作「弁天うどん」。まだまだ未完成。
そして再び文珍さん登場。4日前に(三代目)桂春團治師匠に稽古をつけて貰ったという「代書屋」。依頼人のすっ呆けた味がなんとも可笑しい。また、御年80歳の春團治さんが稽古場で61歳の文珍さんと一対一で向き合って、照れながら演じてくれた様子を活写され、このエピソードも興味深く傾聴した。
翌日は立川談春 独演会@兵庫県立芸術文化センターへ。
- 厩火事
- 居残り佐平次
前座もなく、それぞれのネタを1時間ずつたっぷりと。
談春というひとは、「物語る力」を持った噺家であると改めて痛感させられた。
特に以前「文七元結」を聴いた時に、彼の高座から「生きろ!」という力強いメッセージが伝わってきた。そういうパワーを再び貰った、ひと時であった。
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