あやめ 遊方 2人会 ~今宵、カキイロの月の下で~ /玉造・猫間川寄席
9月20日(月)繁昌亭へ。
- あやめ、遊方/ご挨拶
- 月亭遊方/ハードボイルド・サザエさん
- 桂あやめ/居酒屋1969
- 桂あやめ/シックス・アンドウジシティ(ヰタタ…セクスアリス)
- 月亭遊方/ラジオドリームで恋をして
全て自作のネタ。
ふたりが「ペーパー・ムーン」の出囃子で登場。この落語会は《夜》《R-18指定》がテーマであると。
そして数日前にあやめさんと遊方さんがデジタル・カメラで撮ったオープニング映像(染雀さん編集)が流れる。
一旦引っ込み、「Mr.ムーンライト」の出囃子で遊方さん登場。座布団なしで、立ったままアイロン台をカウンターに見立てて「ハードボイルド・サザエさん」。関西弁ではなく、標準語で喋る遊方さんに少々違和感あり。成人したカツオと、サザエさん一家の物語。発想は面白い。
続いてあやめさん、東京のお笑い芸人と違って、関西人は最後に必ず落ちをつけるということに関して、それは「言葉の供養」であると。上手いこと言うなぁ。
「居酒屋1969」は1970年の歌や番組は決して認めず、あくまで60年代にこだわる居酒屋のおやじが愛しくて可笑しい。
先日、創作落語の会でお披露目した「シックス・アンドウジシティ」は1996年に創った「ヰタタ…セクスアリス」の改訂版だそう。これは小さな椅子に座って、喫茶店でのガールズ・トーク(登場人物4人)が展開される。前回より内容が膨らみ、より過激に。良かった!
9月22日(水)は第57回 猫間川寄席(玉造・さんくすホール)へ。
- 笑福亭呂竹/相撲場風景
- 桂 宗助/次の御用日
- 桂 文我/裏の松風
- 桂 団朝/秘伝書
- 桂 文我/とろろん
今年で5年目の猫間川寄席、ネタの重複なしで250席に達したという。文我さんによると「東西の落語を合わせると500くらい噺があるので、まだまだ大丈夫」とのこと。
けったいなネタをされることの多い文我さん、だれも演じ手がないものは速記本を手掛かりに発掘しておられるそう。鈴鹿在住の芸能史研究家・前田憲司さんの力を借りることもあるというお話があった。
「とろろん」の舞台となるのは静岡・丸子(まりこ、鞠子とも書く)の宿。喜六・清八の旅もので、大変珍しい噺。
宗助さんは甲高い声の「アッ!」が愉しい。また登場する丁稚の可愛らしいこと。
こういう落語会も貴重であり、ありがたい。
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